売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
「まさか、オーエン公爵家にいたなんて。こんな形で再会するとは……」

言葉を詰まらせる彼に、私は深く頭を下げた。

「伯爵様、父をご存じだった方に……またお会いできて光栄です。」

すると、エストレーン伯爵は懐から数枚の羊皮紙を取り出した。

「これを見せようと思っていた。」

彼はゆっくりとクライブに手渡す。

「すでに、**他の二家にはクラディアの推薦状を書かせてある。**これで北方五家のうち三家の正式な承認が得られたことになる。」

クライブが目を見開いた。

「これは──!」

「君が、王家に提出しなさい。クラディア・アバーンを、正統な“当主”として認めさせるために。」

震える手で、クライブはその書面を受け取った。

「ありがとうございます……エストレーン伯爵……!」

「クラディア。おまえは立派に成長した。君の父も……母も……誇りに思うだろう。」

私はもう、涙をこらえることができなかった。

──ようやく、アバーン伯爵家の名が、正式に“私”のものとして、戻ってこようとしていた。

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