売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
「クラディアは、僕の誇りです。今日、皆の前で──彼女が“アバーン家の令嬢”ではなく、“当主”であることを証明してみせるつもりです。」

「……本当に、あなたは変わったわね。いい意味で。」

アナスタシアは、柔らかく微笑み返した。

そして、音楽が流れ出す。
クライブが手を差し出す。

「踊ろう、クラディア。」

──うなずいて、その手を取った。

この場所が、私の新しい舞台。
私はもう、誰の陰でもない。

「君は、美しく、誇らしい当主だ。僕のたった一人の妻になる、運命の女性だ。」

クライブの囁きに、頬が熱くなる。

──あの日の涙は、今、煌めきへと変わっていた。

そして舞踏会も終焉に向かった頃、クライブは私を花園に誘った。

「綺麗な庭園があるんだ。」

私はもちろんクライブの誘いに乗って、舞踏会が開かれた屋敷の庭園に向かった。

「綺麗ね。夜の庭園も。」
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