売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
─愛し合っていても、世間はそう見てくれない。

『婚前の妊娠』声が震える。怖かった。

どんなに─それは、貴族社会では“はしたない”と陰口を叩かれる原因になる。

でも、そんな私をクライブがそっと抱きしめた。

「クラディア……」

温かな腕が、背中を包む。

「毎晩愛し合っているんだ。子供ができても、不思議じゃないよ」

彼の手のひらが、私の腹の上にそっと添えられた。その手は、少し震えていて、そして……とても熱かった。

「……それよりもさ。」

クライブは私の肩に額を乗せ、小さく笑った。

「感動してる、俺がいるんだ。」

「え……?」

私はそっと彼の顔を見た。

その頬は赤く染まり、まるで少年みたいに嬉しそうで──

隠そうとしても隠しきれない“歓び”が滲み出ていた。

「……嬉しいの?」

「だってさ」

彼は私の手を握りしめる。

「俺とクラディアの子供だぞ? こんなに嬉しいことがあるか?」
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