売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
私は、クライブの胸に顔を埋めた。

この人の名前が、心の奥で静かに染みわたっていった。

私たちは、静かに唇を重ね合いながら、ベッドへと身を沈めた。

「……ああ、クライブ……」

何度キスしても、足りない。

何度触れても、心が満たされていく。

クライブは私を優しく見つめたあと、そっと額にキスを落とした。

「……クラディア。初夜のやり直しを、しよう」

その言葉に、胸がじんと熱くなる。

たとえ演技だったとしても、あの時の行為は“取引”だった。

でも今度は──そうじゃない。

私は頷いた。

次の瞬間、クライブに押し倒され、ふたたび彼の熱が私を包み込む。

「……っ……あ……」

体がまた彼を迎え入れる感覚に、思わず息を漏らす。

「さっきも思ったけど──君の体は……心地いい。」

クライブの言葉が、肌よりも深く沁みていく。

私は、嬉しかった。

彼が私を“気に入ってくれた”──そんな当たり前の喜びすら、私にとっては特別だった。
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