売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
そう言われると、もっと腰を激しく動かしたかった。

クライブが私にしてくれたように。私もまたクライブに快感を与えたかった。

「クラディア、そんなにしたら……あっ、俺は……」

余裕をなくすくらいに身悶えしている彼を見て、ああ、欲しい。

彼の愛が欲しいと思った。

私から彼の愛の証を貪りたいと、強く感じた。

「ダメだ、このままでは……」

クライブは私の下で快感に溺れている。

「いいの、このまま……クライブ……」

「ああっ!」

クライブの体が大きく震え、熱をすべて私の中に注ぎ込む。

その瞬間、彼の名を呼びたくなる衝動が胸を満たした。

息遣いが荒いクライブにキスをした。

「クライブ……」

私は彼の胸に顔を埋め、鼓動を感じた。まだ早鐘のように鳴っている。

まるで、私を手放したくないとでも言うように。

腕の中でクライブが荒い呼吸を繰り返しながらも、私の背に手を回してくる。

優しく、でも確かに――まるで宝物を抱くように。
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