売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
「もう大丈夫だ……俺がいる。」

その言葉が、壊れそうだった私の心を支えた。涙が、一筋、頬を伝った。

クライブは、私の姿を見た瞬間、瞳を見開いた。

引き裂かれた衣服。むき出しの肩。

「……!」

彼は一瞬で状況を悟り、自らの上着を脱ぎ、私の体をそっと包み込んだ。

「セドリック……おまえという奴は……!」

クライブの声は低く、けれど怒りが震えていた。

「何が悪い! おまえだって、俺の女で遊んでたじゃないか!」

立ち上がろうとしたセドリックを、クライブはそのまま壁へと押しつけた。

「それは……おまえが“遊べ”って言ったからだろうが!」

「そうさ。昔からだ。俺たちはいつも、遊び女を分かち合ってきたじゃないか!」

クライブが苦しげに歯を食いしばった。

「……クラディアは……遊び女なんかじゃない」

その声は、震えていた。そして、次の一言で、すべてが変わった。

「俺が……心から惚れた女なんだ!」

空気が止まった。
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