売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
その言葉に、胸がきゅっと締めつけられる。

私はクライブをそっと抱きしめ返し、立ち上がった。

寝室の扉を開け、仕上げたばかりのベッドカバーを手にする。

「これ……今日、出来上がったの。」

最後の一輪は、純白ではなく、赤。

真紅の糸で刺した、まるで本物の薔薇のような刺繍。

「私の……嫁入り道具。クライブに、貰ってほしいの。」

クライブは一瞬、息を呑み、次の瞬間には私を抱きしめるようにして激しくキスをした。

「……クラディア!」

唇が、呼吸が、熱を帯びる。彼の手が震えていた。

「君と……結婚する。守るために。誰にも……君を、触れさせたくない。」

そして、クライブはベッドカバーを両手でそっと持ち上げた。

「美しい……」

その瞳には、涙が滲んでいた。

「これで……俺たちのベッドを飾ろう。二人だけの、始まりに。」

私はその隣で、そっと微笑んだ。

このベッドの上で、これからの未来をともに紡いでいくのだと─
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