小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第21話 皇帝と皇后の確執
第21話 皇帝と皇后の確執(1/6)
シャオレイは、ゼフォンの胸に抱かれていた。
不意に、扉の外からチャオ内侍の遠慮がちな声がした。
「陛下……皇后殿下がいらっしゃいました」
ゼフォンはうんざりして「追い返せ。カナリアは疲れているのだ」と言った。
メイレンの名を聞いたシャオレイの胸は、ざわついていた。
「でも……」
「皇后への挨拶は、そなたが落ち着いたらすれば良い」
ゼフォンは優しくほほ笑み、そっとシャオレイの頬を指先でなぞった。
「はい」
ゼフォンの口から、ずっと抱いていた疑問が出た。
「……しかし、カナリアがあんなに皇后を慕っていたとはな……七夕の宴で仇を討とうとしただだろう?」
シャオレイは息をのんだ。
ゼフォンの言う通り、シャオレイは刺客――フェイリンを琴で殴った。
それはフェイリンを逃がすための芝居だった。だが周りには、”殺された皇后――正確には影武者だったが――の仇討ちを、寵姫がした”としか思われていなかった。
シャオレイは動揺を悟られないように、ゆっくりと話し出した。
「私は青楼育ちだから、女の嫉妬の恐ろしさはよく知ってるわ……。
でも後宮では、そんなことを気にせずにいられたの。
皇后殿下は朝見で私を無視することはなく、さり気なく気を配ってくれた。
それが、何より――ありがたかったの」
(皇后は、ゼフォンの政敵。
だから、私が持ち上げるのを内心面白くないはず。
でも――)
シャオレイの言葉に、ゼフォンは考え込んでいた。
(あの毒婦は、ぬかりなく後宮の管理をしているようだな。
手落ちがあれば廃后されかねぬから、用心しているだけだ。
だが、表向きだけでもカナリアを尊重しているのは評価しよう)
「そうか……。ならば、よい」
ゆっくりうなずくゼフォンに、シャオレイは安堵した。
シャオレイは、ゼフォンの胸に抱かれていた。
不意に、扉の外からチャオ内侍の遠慮がちな声がした。
「陛下……皇后殿下がいらっしゃいました」
ゼフォンはうんざりして「追い返せ。カナリアは疲れているのだ」と言った。
メイレンの名を聞いたシャオレイの胸は、ざわついていた。
「でも……」
「皇后への挨拶は、そなたが落ち着いたらすれば良い」
ゼフォンは優しくほほ笑み、そっとシャオレイの頬を指先でなぞった。
「はい」
ゼフォンの口から、ずっと抱いていた疑問が出た。
「……しかし、カナリアがあんなに皇后を慕っていたとはな……七夕の宴で仇を討とうとしただだろう?」
シャオレイは息をのんだ。
ゼフォンの言う通り、シャオレイは刺客――フェイリンを琴で殴った。
それはフェイリンを逃がすための芝居だった。だが周りには、”殺された皇后――正確には影武者だったが――の仇討ちを、寵姫がした”としか思われていなかった。
シャオレイは動揺を悟られないように、ゆっくりと話し出した。
「私は青楼育ちだから、女の嫉妬の恐ろしさはよく知ってるわ……。
でも後宮では、そんなことを気にせずにいられたの。
皇后殿下は朝見で私を無視することはなく、さり気なく気を配ってくれた。
それが、何より――ありがたかったの」
(皇后は、ゼフォンの政敵。
だから、私が持ち上げるのを内心面白くないはず。
でも――)
シャオレイの言葉に、ゼフォンは考え込んでいた。
(あの毒婦は、ぬかりなく後宮の管理をしているようだな。
手落ちがあれば廃后されかねぬから、用心しているだけだ。
だが、表向きだけでもカナリアを尊重しているのは評価しよう)
「そうか……。ならば、よい」
ゆっくりうなずくゼフォンに、シャオレイは安堵した。