小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第21話 愛しい幻(3/6)




 翌日、シャオレイは瑶吟堂でジャンと会っていた。彼もまた、七夕の宴でシャオレイの歌舞に感激した、商家の主人だ。

「私の知人であるヤン家の当主が病に伏せておりまして。
彼は元宮廷楽師で、かつて歌妓だった方を側室に迎えておりました。
ですが、ご側室は若くして亡くなられました。
彼女の得意だった歌をカナリア姫様が披露していただければ、彼も気力を取り戻せるのではないかと……」

「歌妓と言うことは、私と似たような境遇だったんですね。
さぞやご苦労もあったでしょう……。
私の歌で力になれるのなら、ぜひ」

 ジャンが帰った後、シャオレイはふと思った。
(そういえば、フェイリンはどうしているのかしら?
いつもなら、皮肉を言いながらひょっこり現れるのに)

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