小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第24話 罠は蜜の味(2/6)




 華宵宮《かしょうきゅう》は、静けさに包まれていた。

 豪華に飾られた寝殿で、メイレンはミンシーに足を洗われながら、話を聞いていた。

「揺吟宮《ようぎんきゅう》に送った下女の報告ですが……カナリア妃は、昇格祝いの贈り物を格付けしていたようです。
貧相な贈り物には、ケチをつけていたとか。
殿下からの贈り物は、気に入ったようですよ」

「あの小鳥は、ずいぶんと強欲になったものだ……それだけか?」

「他に変わった様子は、ないようです」

 メイレンは興味無さそうに聞き流していたが、頭の中では疑念があった。
(小鳥はボロを出さないな……。それとも、私の杞憂か?)

「ところで、シュエン妃たちが何か企んでいるようですが……」

「……またか。飽きぬ女だ」
 メイレンの声には、あきれと冷笑が混ざっていた。
「妃たちの嫉妬は、尽きぬもの。火遊びなら見逃すが、広がれば踏み消すまでよ」

< 118 / 244 >

この作品をシェア

pagetop