小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第25話 ついばみたい喉(6/6)
◆
外は真っ暗になり、部屋にはろうそくがともっている。
シャオレイはゆっくりとまぶたを開いた。その視界に映ったのは――ゼフォンの姿だった。
「目が覚めたか」
低く穏やかなゼフォンの声が、シャオレイの耳に心地よく響いた。
シャオレイの胸がじんわりと温かくなる。
(ずっと、そばにいてくれたのね)
ゼフォンはシャオレイの肩に手を添え、寝台から起こしてやる。
「まだふらつくか?」
「少しだけ」
ゼフォンは、自分の体にシャオレイをもたれさせた。ミアルから茶を受け取り、シャオレイの口元へ運ぶ。
「ゆっくり飲むのだぞ……」
茶がシャオレイの喉を潤した。
ゼフォンが手巾で、シャオレイの口元をぬぐう。
ゼフォンに世話をされるのは子供のようで、シャオレイには気恥ずかしかった。だが、心地よいゼフォンの体温が伝わってきて、心地よかった。
(このまま時が止まってくれればいいのに……)
「ずっとそばにいてやりたいが、予は宮中に戻らねばならない。
カナリアはここでゆっくり休むのだぞ。
見張りを増やしたから、案じなくてよい」
ゼフォンはシャオレイの髪を撫でながら、彼女にそっと口づけた。そして、名残惜しげなまなざしをシャオレイに向けながら、静かに部屋を後にした。
ゼフォンの姿が見えなくなっても、シャオレイは夢見るように、扉の向こうを見つめ続けていた。
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外は真っ暗になり、部屋にはろうそくがともっている。
シャオレイはゆっくりとまぶたを開いた。その視界に映ったのは――ゼフォンの姿だった。
「目が覚めたか」
低く穏やかなゼフォンの声が、シャオレイの耳に心地よく響いた。
シャオレイの胸がじんわりと温かくなる。
(ずっと、そばにいてくれたのね)
ゼフォンはシャオレイの肩に手を添え、寝台から起こしてやる。
「まだふらつくか?」
「少しだけ」
ゼフォンは、自分の体にシャオレイをもたれさせた。ミアルから茶を受け取り、シャオレイの口元へ運ぶ。
「ゆっくり飲むのだぞ……」
茶がシャオレイの喉を潤した。
ゼフォンが手巾で、シャオレイの口元をぬぐう。
ゼフォンに世話をされるのは子供のようで、シャオレイには気恥ずかしかった。だが、心地よいゼフォンの体温が伝わってきて、心地よかった。
(このまま時が止まってくれればいいのに……)
「ずっとそばにいてやりたいが、予は宮中に戻らねばならない。
カナリアはここでゆっくり休むのだぞ。
見張りを増やしたから、案じなくてよい」
ゼフォンはシャオレイの髪を撫でながら、彼女にそっと口づけた。そして、名残惜しげなまなざしをシャオレイに向けながら、静かに部屋を後にした。
ゼフォンの姿が見えなくなっても、シャオレイは夢見るように、扉の向こうを見つめ続けていた。