小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―

第26話 一掃された湿り気

第26話 一掃された湿り気(1/3)


 ゆっくり体を起こしたシャオレイへ、不意に首の後ろのにぶい痛みが襲う。
「痛……。そういえば私、どうしたんだっけ……?」

「フェイリン殿が助けてくれたんですよ」

「ああ……そうだったわ。川に入って水を飲んで……」
 ミアルの言葉に、シャオレイはぼんやりと思い出した。

 フェイリンの力強い腕に抱かれ、冷たい水に沈んでいった瞬間。
 フェイリンの手のひらが、口元に添えられた感触。
 そして――フェイリンの喉仏をついばみたいと思ってしまった自分。

 シャオレイの頬が、紅くなる。
(やだ……フェイリンにあんなこと思うなんて)
 シャオレイはミアルに言った。
「私、彼を襲ってないわよね?」

「そのご心配はありません」

「良かった。――でもあの人、どうしてあんなにしてくれたのかしら?
怒らせた直後なのに、私を助けてくれるなんて。
いくら協力関係とはいえ……」
(フェイリンは変な人……でも悪い人じゃない。
対価を受け取ってくれないけど……協力はしてくれる。
分からないけど……助けてくれた)
 シャオレイは考え込んでいるうちに、めまいがしてきたので、寝台にまた横たわった。

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