小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第27話 妃の盾たち
第27話 妃の盾たち(1/4)
◆
数日後、瑶吟宮の裏庭に、シャオレイとミアル、そして胡服に身を包んだフェイリンがいた。
そこには、2人の侍女と3人の内侍がいた。
フェイリンが、シャオレイの護衛――”妃の盾”にするために選んだ精鋭だ。
まず、シャオレイとミアルが役所の記録を確認して、フェイリンと共に書類選考をした。それから通過者にシャオレイが面会して、額の小鳥が警告するかどうかも確かめた。
侍女も、同様に集めた。上級宮女全員と中級宮女の中で、特に信頼できる者だ。
内侍たちは、数少ない10歳以降に去勢された者だ。去勢年齢が遅いほど、体格に有利になる。
その中のひとりが、元々シャオレイに仕えていたサン内侍だった。彼は、没落した武家の息子だ。父も兄も亡くなり、残された家族を食べさせていくために、自ら去勢して宮中に入ったのだ。
シャオレイが、フェイリンを妃の盾たちへ紹介した。
「私の義兄《あに》よ。――ただし、決して口外しないように」
「もし口外したら、家族もろとも消す」
脅すフェイリンに、使用人たちが震えあがった。
シャオレイが「怯えさせないで」と、フェイリンをたしなめた。
フェイリンはゆっくりと妃の盾たちの前を歩き、ひとりずつ見据えながら言った。
「今日からそなたらは、妹――カナリア妃を守る最後の盾となる。
カナリア妃は、私兵を持つことが許されていない。
だから、そなたらが兵となるのだ。
いいな?」
妃の盾たちは落ち着いていたが、戸惑いの色がのぞいていた。
「働きに見合う報酬は、用意している。
役職を与え、カナリア妃からの報酬も上乗せする」
フェイリンの言葉にシャオレイは驚き、フェイリンを見た。
(そんな話、聞いてないわ……!)
だが、フェイリンは意に介さない。
「だから、そなたらは安心して家族へ仕送りしろ。
家が没落した者は、復興させるのもいいだろう」
シャオレイは開いた口が塞がらなくなった。
(兄さんったら勝手に決めて……!)
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数日後、瑶吟宮の裏庭に、シャオレイとミアル、そして胡服に身を包んだフェイリンがいた。
そこには、2人の侍女と3人の内侍がいた。
フェイリンが、シャオレイの護衛――”妃の盾”にするために選んだ精鋭だ。
まず、シャオレイとミアルが役所の記録を確認して、フェイリンと共に書類選考をした。それから通過者にシャオレイが面会して、額の小鳥が警告するかどうかも確かめた。
侍女も、同様に集めた。上級宮女全員と中級宮女の中で、特に信頼できる者だ。
内侍たちは、数少ない10歳以降に去勢された者だ。去勢年齢が遅いほど、体格に有利になる。
その中のひとりが、元々シャオレイに仕えていたサン内侍だった。彼は、没落した武家の息子だ。父も兄も亡くなり、残された家族を食べさせていくために、自ら去勢して宮中に入ったのだ。
シャオレイが、フェイリンを妃の盾たちへ紹介した。
「私の義兄《あに》よ。――ただし、決して口外しないように」
「もし口外したら、家族もろとも消す」
脅すフェイリンに、使用人たちが震えあがった。
シャオレイが「怯えさせないで」と、フェイリンをたしなめた。
フェイリンはゆっくりと妃の盾たちの前を歩き、ひとりずつ見据えながら言った。
「今日からそなたらは、妹――カナリア妃を守る最後の盾となる。
カナリア妃は、私兵を持つことが許されていない。
だから、そなたらが兵となるのだ。
いいな?」
妃の盾たちは落ち着いていたが、戸惑いの色がのぞいていた。
「働きに見合う報酬は、用意している。
役職を与え、カナリア妃からの報酬も上乗せする」
フェイリンの言葉にシャオレイは驚き、フェイリンを見た。
(そんな話、聞いてないわ……!)
だが、フェイリンは意に介さない。
「だから、そなたらは安心して家族へ仕送りしろ。
家が没落した者は、復興させるのもいいだろう」
シャオレイは開いた口が塞がらなくなった。
(兄さんったら勝手に決めて……!)