小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―

第28話 幸せの部屋

第28話 幸せの部屋(1/6)




 数日後、揺吟宮《ようぎんきゅう》のシャオレイのもとに、ヤン大夫人とヤン夫人が訪れた。貴族の夫人たちも、同行している。気品に満ちた彼女たちは、後宮の華やかな雰囲気に溶け込んでいた。

 寝殿はフェイリンが雨漏りの補修をしているため、琴房へ案内した。

 シャオレイは優雅に一礼し、ヤン大夫人たちを迎え入れる。

 早速ヤン大夫人が、誇らしげに言った。
「義娘《むすめ》の歌は、陛下のお墨付きなのですよ。”カナリア”の封号をいただいたくらいですから」

 感嘆する夫人たちに、ヤン夫人も言った。
「義妹《いもうと》は、七夕の宴で自作の歌舞を披露した才女ですわ」

 シャオレイは、複雑な気持ちになった。
(私が使えると分かったとたん、好意的なのね。でも今は、それを利用するほうが得策だわ)

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