小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第28話 幸せの部屋(3/6)
◆
夫人たちが帰った後、シャオレイとミアルは贈り物の山を満足そうに見た。
豪華な布織物、精巧な宝飾品、貴重な香木《こうぼく》――すべて高級品だ。
「これなら定期的に稼げるわね」
「さらに、私名義で投資運用をすれば、妃様の関与は疑われません」
そこへフェイリンが現れた。彼は、贈り物とシャオレイを見比べて言った。
「シラサギくらいには成長したな」
「カラスよりはいいわね」
得意げにほほ笑むシャオレイへ、フェイリンは鼻を鳴らした。
シャオレイが言った。
「そういえば、雨漏りの補修は?
わざわざ兄さんがやらなくてもいいのに」
「まだかかる。しばらく琴房で寝ろ」
「分かったわ、ありがとう」
フェイリンは、寝殿へ戻っていった。
(シャオレイはカラスになり、今やシラサギにまでなった。
鷹になれる日も遠くは無いだろう。
そのときは、あいつは大空から俺を見下ろすんだ……いや、きっともう見えない。
だが、義兄として見送ってやるべきだ)
◆
その夜、琴房で寝支度をしていたシャオレイへ、ミアルが声をかけた。
「そういえば、寺院での催淫薬騒ぎですが……。
シュエン妃の取り巻きたちが、禅房にいる妃様の様子を見に来ていたとか。
チャオ内侍から聞いたので、確かです」
「シュエン妃……お茶の件でこりなかったのね。
私に陛下を誘惑させようとしたんだわ。
脅威ではないけど、さすがに鬱陶しいわね」
シャオレイは、シュエン妃からのあからさまな嫌がらせは、前世ではされなかった。だが、シュエン妃の妬む視線は常に感じていた。他の妃たちよりも、強く。
シャオレイは何かを思いついた。
「――今日、香木をもらったわね。
これでシュエン妃を懐柔しましょうか」
◆
夫人たちが帰った後、シャオレイとミアルは贈り物の山を満足そうに見た。
豪華な布織物、精巧な宝飾品、貴重な香木《こうぼく》――すべて高級品だ。
「これなら定期的に稼げるわね」
「さらに、私名義で投資運用をすれば、妃様の関与は疑われません」
そこへフェイリンが現れた。彼は、贈り物とシャオレイを見比べて言った。
「シラサギくらいには成長したな」
「カラスよりはいいわね」
得意げにほほ笑むシャオレイへ、フェイリンは鼻を鳴らした。
シャオレイが言った。
「そういえば、雨漏りの補修は?
わざわざ兄さんがやらなくてもいいのに」
「まだかかる。しばらく琴房で寝ろ」
「分かったわ、ありがとう」
フェイリンは、寝殿へ戻っていった。
(シャオレイはカラスになり、今やシラサギにまでなった。
鷹になれる日も遠くは無いだろう。
そのときは、あいつは大空から俺を見下ろすんだ……いや、きっともう見えない。
だが、義兄として見送ってやるべきだ)
◆
その夜、琴房で寝支度をしていたシャオレイへ、ミアルが声をかけた。
「そういえば、寺院での催淫薬騒ぎですが……。
シュエン妃の取り巻きたちが、禅房にいる妃様の様子を見に来ていたとか。
チャオ内侍から聞いたので、確かです」
「シュエン妃……お茶の件でこりなかったのね。
私に陛下を誘惑させようとしたんだわ。
脅威ではないけど、さすがに鬱陶しいわね」
シャオレイは、シュエン妃からのあからさまな嫌がらせは、前世ではされなかった。だが、シュエン妃の妬む視線は常に感じていた。他の妃たちよりも、強く。
シャオレイは何かを思いついた。
「――今日、香木をもらったわね。
これでシュエン妃を懐柔しましょうか」