小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第28話 幸せの部屋(6/6)
◆
夜も深まった頃、芳沁宮《ほうしんきゅう》のシュエン妃は、一番美しい衣《ころも》に着替えて念入りに化粧していた。
上質な香を焚いて、宮女が寝所を整えている。
「陛下がお越しになるのよ、粗相のないようにしてちょうだい!――ああ、その花はだめよ。陛下はお嫌いなの」
シュエン妃が指示を飛ばしていると、チャオ内侍の声が聞こえた。
「陛下のお越し!」
その瞬間、シュエン妃の心臓が跳ねた。シュエン妃は深く息を吸い、部屋の外でゼフォンを出迎えた。
(2年ぶりの夜伽……これが最後になるかもしれないわ――)
シュエン妃はゼフォンを見た瞬間、目から涙をぽろりとこぼした。
「何を泣いておる……」
「陛下のお越しが嬉しくて……」
シュエン妃の声は震えていた。
ゼフォンはそっと、シュエン妃の涙を拭った。
「そんなに恋しかったか?」
その言葉に、シュエン妃は頬を赤らめ、恥ずかしそうに視線を伏せた。
ゼフォンはほほ笑むと、シュエン妃の肩を抱いて部屋に入った。
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夜も深まった頃、芳沁宮《ほうしんきゅう》のシュエン妃は、一番美しい衣《ころも》に着替えて念入りに化粧していた。
上質な香を焚いて、宮女が寝所を整えている。
「陛下がお越しになるのよ、粗相のないようにしてちょうだい!――ああ、その花はだめよ。陛下はお嫌いなの」
シュエン妃が指示を飛ばしていると、チャオ内侍の声が聞こえた。
「陛下のお越し!」
その瞬間、シュエン妃の心臓が跳ねた。シュエン妃は深く息を吸い、部屋の外でゼフォンを出迎えた。
(2年ぶりの夜伽……これが最後になるかもしれないわ――)
シュエン妃はゼフォンを見た瞬間、目から涙をぽろりとこぼした。
「何を泣いておる……」
「陛下のお越しが嬉しくて……」
シュエン妃の声は震えていた。
ゼフォンはそっと、シュエン妃の涙を拭った。
「そんなに恋しかったか?」
その言葉に、シュエン妃は頬を赤らめ、恥ずかしそうに視線を伏せた。
ゼフォンはほほ笑むと、シュエン妃の肩を抱いて部屋に入った。