小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第30話 染み入る雫(2/6)
◆
宴が終わったあと、シャオレイは紫微《しび》殿に呼ばれていた。
燭台のあかりが揺らめくそばで、ゼフォンと共に長椅子へ並んで腰かけた。
ゼフォンは、お茶を一口飲んでから言った。
「……見事だった。
我が国の文化の威厳が、使節団にも伝わったであろう」
「私はただ言葉を添えただけ……。
すべて、総官の日頃のご指導の賜物です」
ゼフォンがシャオレイの頬にそっと手を添えると、彼女の頬は紅く染まった。
だが、ゼフォンは視線を伏せ――静かに、唇を額の小鳥に寄せた。ほんの一瞬、ぬくもりが触れただけだった。
シャオレイは、わずかに目を見開いた。
ゼフォンはシャオレイの頬を優しく撫で、そっと手を離した。
「カナリアは彼らの指導で疲れているであろう?
ゆっくり休むのだぞ」
ゼフォンのその言葉に、シャオレイは静かにうなずくしかなかった。
肩透かしをくらったような気持ちを、押し込めた。
(……今日は宴でお忙しかったもの)
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宴が終わったあと、シャオレイは紫微《しび》殿に呼ばれていた。
燭台のあかりが揺らめくそばで、ゼフォンと共に長椅子へ並んで腰かけた。
ゼフォンは、お茶を一口飲んでから言った。
「……見事だった。
我が国の文化の威厳が、使節団にも伝わったであろう」
「私はただ言葉を添えただけ……。
すべて、総官の日頃のご指導の賜物です」
ゼフォンがシャオレイの頬にそっと手を添えると、彼女の頬は紅く染まった。
だが、ゼフォンは視線を伏せ――静かに、唇を額の小鳥に寄せた。ほんの一瞬、ぬくもりが触れただけだった。
シャオレイは、わずかに目を見開いた。
ゼフォンはシャオレイの頬を優しく撫で、そっと手を離した。
「カナリアは彼らの指導で疲れているであろう?
ゆっくり休むのだぞ」
ゼフォンのその言葉に、シャオレイは静かにうなずくしかなかった。
肩透かしをくらったような気持ちを、押し込めた。
(……今日は宴でお忙しかったもの)