小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―

第33話 見射る瞳

第33話 見射る瞳(1/7)


 翌日、シャオレイたちはメイレンへの朝見《ちょうけん》を終え、門を出た。

 華宵宮《かしょうきゅう》の門の前には、護衛――華宵宮衛《かしょうきゅうえい》たちが立っていた。

 男子禁制の後宮内では、原則として宦官が警備をする。
 だが、ラン家は何かと敵が多い。メイレンの主張で華宵宮は後宮の隣に作られ、特別に護衛が常駐していた。
 彼らは皆、鎧の上に爽やかな空色の衣を羽織っている。それは、訪れる妃たちに威圧感を与えないためだ。

 その隊長――衛帥《えいすい》がジュンだった。

 ジュンは、門の前で精巧な像のように立っていた。

 だが、ジュンの視線が飛んできたのをミアルは感じた。するとミアルは、そっとシャオレイたちとは逆方向へと歩き出す。

 それを察したシャオレイは、心の中でささやいた。
(頼んだわよ……ミアル)

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