小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第35話 掟の庭(6/6)
◆
シャオレイは、瑶吟宮の蔵に向かった。棚に積まれた贈り物を見渡しながら、ミアルに言う。
「高価な贈り物はもらうことは、やめないと……」
「演奏会は、どうされますか?」
「夫人たちは、私の演奏を本当に気に入ってくれてる。
だから、続けたいわ。
ただ……年数回に減らしましょう。
陛下に疎まれたくないもの……」
シャオレイは息をついて、結論を出す。
「――仕方ない。
妃の盾たちへの報酬は、投資運用から出しましょう」
ミアルがうなずいた。
シャオレイは気持ちを切り替えようとした。
(ゼフォンからの愛はまだあるわ……。
それだけで、私は生きていける)
だが、気分は晴れなかった。
ふと、シャオレイの目が、豪華な絹織物に止まる。
ミアルが口を開いた。
「それは、妃様が初めて演奏会をした日の贈り物ですね」
「……そういえば、あのとき兄さんに言われたわ。
“シラサギくらいには成長したな”――って。
知ってた?あの人、あの言い方で本気で褒めてるのよ。
私が鷹になったら、あの憎らしい口を引っかいてやるわ」
シャオレイは、あきれたような、でもどこか楽しげな笑みを浮かべた。
シャオレイの横顔を、ミアルはほほ笑みながら見つめていた。
(フェイリン殿はそばにいなくても、妃様を笑顔にしてしまうのね……。
このことを彼に教えてあげたら、どんな顔をするのかしら?)
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シャオレイは、瑶吟宮の蔵に向かった。棚に積まれた贈り物を見渡しながら、ミアルに言う。
「高価な贈り物はもらうことは、やめないと……」
「演奏会は、どうされますか?」
「夫人たちは、私の演奏を本当に気に入ってくれてる。
だから、続けたいわ。
ただ……年数回に減らしましょう。
陛下に疎まれたくないもの……」
シャオレイは息をついて、結論を出す。
「――仕方ない。
妃の盾たちへの報酬は、投資運用から出しましょう」
ミアルがうなずいた。
シャオレイは気持ちを切り替えようとした。
(ゼフォンからの愛はまだあるわ……。
それだけで、私は生きていける)
だが、気分は晴れなかった。
ふと、シャオレイの目が、豪華な絹織物に止まる。
ミアルが口を開いた。
「それは、妃様が初めて演奏会をした日の贈り物ですね」
「……そういえば、あのとき兄さんに言われたわ。
“シラサギくらいには成長したな”――って。
知ってた?あの人、あの言い方で本気で褒めてるのよ。
私が鷹になったら、あの憎らしい口を引っかいてやるわ」
シャオレイは、あきれたような、でもどこか楽しげな笑みを浮かべた。
シャオレイの横顔を、ミアルはほほ笑みながら見つめていた。
(フェイリン殿はそばにいなくても、妃様を笑顔にしてしまうのね……。
このことを彼に教えてあげたら、どんな顔をするのかしら?)