小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第36話 すれ違う夜伽
第36話 すれ違う夜伽(1/5)
◆
冊封の儀が、恵慈宮《けいじきゅう》の正殿で行なわれていた。
礼服に身を包んだシャオレイが、赤絨毯の上を進む。
その歩みは、堂々としていた。――遠く離れている、義兄の存在を胸にともしているからだ。
それからシャオレイは、高座《こうざ※》にいるゼフォンの手前で止まった。[※一段高く設けた座席]
横にいた女官が、シャオレイに冠を戴《いただ》かせる。真珠の耳飾りが揺れ、シャオレイは冠の重みを感じた。
チャオ内侍が、詔《みことのり》を読み上げる。
「ヤン氏カナリア姫は、その徳を持って後宮に和をもたらし、慎み深く、才をもって人を導く者である。
ゆえに、カナリア妃へ封じる」
シャオレイは数歩進み、ゼフォンへ跪拝《きはい》をした。
◆
冊封の儀が、恵慈宮《けいじきゅう》の正殿で行なわれていた。
礼服に身を包んだシャオレイが、赤絨毯の上を進む。
その歩みは、堂々としていた。――遠く離れている、義兄の存在を胸にともしているからだ。
それからシャオレイは、高座《こうざ※》にいるゼフォンの手前で止まった。[※一段高く設けた座席]
横にいた女官が、シャオレイに冠を戴《いただ》かせる。真珠の耳飾りが揺れ、シャオレイは冠の重みを感じた。
チャオ内侍が、詔《みことのり》を読み上げる。
「ヤン氏カナリア姫は、その徳を持って後宮に和をもたらし、慎み深く、才をもって人を導く者である。
ゆえに、カナリア妃へ封じる」
シャオレイは数歩進み、ゼフォンへ跪拝《きはい》をした。