小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第36話 すれ違う夜伽(4/5)
ゼフォンに愛撫されているうちに、シャオレイの体は薄衣《うすぎぬ》の中で小さく震え、彼を受け入れるように、徐々に開いていった。
だがゼフォンの体は――一向に応えなかった。
ゼフォンの熱を凍らすほど、シャオレイへの疑念が根深く絡みついていた。
思い通りにならぬ現実に、ゼフォンは身を起こし、息を漏らした。
シャオレイはそれを見逃さなかった。ゆっくりと起き上がり、ゼフォンへ身を屈めた。
「ゼフォンは政務でお疲れでしょう……どうか、身を預けて」
「……そなたは、もう妃なのだぞ」
ゼフォンがとがめるのも構わず、シャオレイはほほ笑んだまま、彼に触れた。慈しむように、ゆっくりと深く、丁寧に。
そこにあったのは、ただ夫への善意だった。
ゼフォンは目をそらし、歯を食いしばっていた。
皇帝である自分が、妃に奉仕してもらっている。――その無力感と甘すぎるしびれが、同時にゼフォンの背すじを走る。
やがて、ゼフォンは小さく息をつき、「……もう、十分だ」と呟いた。
シャオレイは名残惜しそうに「もっと愛したいの……」と言った。
いつも冗舌に出てくる愛の言葉が、ゼフォンの喉をつかえて出てこない。ゼフォンは居心地の悪さをごまかすかのように、無言でシャオレイを再び寝台へ押し倒した。
ゼフォンに愛撫されているうちに、シャオレイの体は薄衣《うすぎぬ》の中で小さく震え、彼を受け入れるように、徐々に開いていった。
だがゼフォンの体は――一向に応えなかった。
ゼフォンの熱を凍らすほど、シャオレイへの疑念が根深く絡みついていた。
思い通りにならぬ現実に、ゼフォンは身を起こし、息を漏らした。
シャオレイはそれを見逃さなかった。ゆっくりと起き上がり、ゼフォンへ身を屈めた。
「ゼフォンは政務でお疲れでしょう……どうか、身を預けて」
「……そなたは、もう妃なのだぞ」
ゼフォンがとがめるのも構わず、シャオレイはほほ笑んだまま、彼に触れた。慈しむように、ゆっくりと深く、丁寧に。
そこにあったのは、ただ夫への善意だった。
ゼフォンは目をそらし、歯を食いしばっていた。
皇帝である自分が、妃に奉仕してもらっている。――その無力感と甘すぎるしびれが、同時にゼフォンの背すじを走る。
やがて、ゼフォンは小さく息をつき、「……もう、十分だ」と呟いた。
シャオレイは名残惜しそうに「もっと愛したいの……」と言った。
いつも冗舌に出てくる愛の言葉が、ゼフォンの喉をつかえて出てこない。ゼフォンは居心地の悪さをごまかすかのように、無言でシャオレイを再び寝台へ押し倒した。