小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第36話 すれ違う夜伽(5/5)
帳《とばり》の中で、ふたりは重なり合った。
主導権を取り返すかのように、ゼフォンはシャオレイを甘く攻め立てた。
シャオレイの胸の奥に、悦びが満ちていた。
(ゼフォン……今あなたが私の中にいる……私の体であなたを包んでる……。
貴方を、もっと、もっと愛したい……)
「ゼフォン……私嬉しいの。
あなたをこうして感じられるのが……一番の幸せ……」
ゼフォンは「そうか……」とほほ笑んで、やさしさを装った指先でシャオレイの髪を撫でた。
シャオレイは、いつもよりも口数の少ないゼフォンが気がかりだったが、慰めるように、愛を注ぐように彼を抱きしめた。
だが、ゼフォンにはその腕が重かった。
(カナリアに、あんなことをさせてしまうとは……)
妃に奉仕させて、抱かせてもらった――皇帝であるゼフォンが与えるはずのものを、シャオレイが差し出してくれた。
それは、ゼフォンにとって耐えがたい恥辱だった。
シャオレイから”夫”として愛されていることは、ゼフォンには分かっていた。それでも、どうしようもないむなしさがあった。
”妻”のぬくもりの中で、ゼフォンはただ、目を閉じるしかなかった。
遠くのあかりが揺れ、夜は甘く切なく、更けていった。
帳《とばり》の中で、ふたりは重なり合った。
主導権を取り返すかのように、ゼフォンはシャオレイを甘く攻め立てた。
シャオレイの胸の奥に、悦びが満ちていた。
(ゼフォン……今あなたが私の中にいる……私の体であなたを包んでる……。
貴方を、もっと、もっと愛したい……)
「ゼフォン……私嬉しいの。
あなたをこうして感じられるのが……一番の幸せ……」
ゼフォンは「そうか……」とほほ笑んで、やさしさを装った指先でシャオレイの髪を撫でた。
シャオレイは、いつもよりも口数の少ないゼフォンが気がかりだったが、慰めるように、愛を注ぐように彼を抱きしめた。
だが、ゼフォンにはその腕が重かった。
(カナリアに、あんなことをさせてしまうとは……)
妃に奉仕させて、抱かせてもらった――皇帝であるゼフォンが与えるはずのものを、シャオレイが差し出してくれた。
それは、ゼフォンにとって耐えがたい恥辱だった。
シャオレイから”夫”として愛されていることは、ゼフォンには分かっていた。それでも、どうしようもないむなしさがあった。
”妻”のぬくもりの中で、ゼフォンはただ、目を閉じるしかなかった。
遠くのあかりが揺れ、夜は甘く切なく、更けていった。