小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第43話 奈落への、秒読み(4/5)
シャオレイは言った。
「――あなたはいいの?」
「?」
「だってあなたは……」
(ミアルはずっと親しげに”ジュン様”と呼んでいる。きっと無意識にやってるんだわ)
ミアルはその意図を察したように、小さくうなずいた。
「私は、陛下と共に育って参りました。
陛下のお命を守りたいのは、妃様と同じです。
――たしかに、私はジュン様を気に入っております。
彼が消えたら、12年間の観察記録が終わってしまう……。
それは惜しいです。
だからこそ、彼の最期をきちんと見届けて、記しておきたいのです」
ミアルはそう言って、にこりと笑った。
シャオレイには、ミアルの気持ちがよく分からなかった。
(“気に入っている”のに、“死を見届けたい”――。
愛する相手が死ぬかもしれないなら、私なら止めるわ。
それともミアルはジュンを、愛してはいないだけ?)
実際、シャオレイはゼフォンの命を救うために、全てを懸けて動いている。
だが、ミアルは違う。まるで、感情のあり方そのものが、少しずれているような気がした。
(ミアルを完全には理解できない。
でも――信じられる)
その矛盾が不思議だったが、それがミアルとの絆なのだろうと、シャオレイは思った。
シャオレイは言った。
「――あなたはいいの?」
「?」
「だってあなたは……」
(ミアルはずっと親しげに”ジュン様”と呼んでいる。きっと無意識にやってるんだわ)
ミアルはその意図を察したように、小さくうなずいた。
「私は、陛下と共に育って参りました。
陛下のお命を守りたいのは、妃様と同じです。
――たしかに、私はジュン様を気に入っております。
彼が消えたら、12年間の観察記録が終わってしまう……。
それは惜しいです。
だからこそ、彼の最期をきちんと見届けて、記しておきたいのです」
ミアルはそう言って、にこりと笑った。
シャオレイには、ミアルの気持ちがよく分からなかった。
(“気に入っている”のに、“死を見届けたい”――。
愛する相手が死ぬかもしれないなら、私なら止めるわ。
それともミアルはジュンを、愛してはいないだけ?)
実際、シャオレイはゼフォンの命を救うために、全てを懸けて動いている。
だが、ミアルは違う。まるで、感情のあり方そのものが、少しずれているような気がした。
(ミアルを完全には理解できない。
でも――信じられる)
その矛盾が不思議だったが、それがミアルとの絆なのだろうと、シャオレイは思った。