小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第45話 もつれる情緒
第45話 もつれる情緒(1/5)
朝の日差しが薄く差し込む中、ミアルは目を覚ました。
町はまだ眠っていて、鳥のさえずりがかすかに聞こえる。
隣にいたジュンの姿は、どこにもなかった。
(帰ってしまったのかしら……?)
ミアルは動こうとして、不意ににぶい痛みを覚えた。昨夜、ジュンに強く抱かれたせいで、体の節々がきしんでいた。
改めてゆっくりと寝台の上で身を起こすと、今度は不安が胸を締めつける。昨夜、ジュンがぽつりと漏らした言葉のせいだ。
『……そうだ、あんなまどろっこしいことはしないで、さっさと暗殺してしまえばよかったんだ』
もしジュンが行動に出れば、シャオレイの計画通りに事が進むはずだ。
けれど――昨夜のジュンの傷ついた顔が、何度もミアルの頭をよぎった。目には覇気がなく、背中は疲れ果てたように丸まっていた。
今までミアルに見せてきた強さとは裏腹に、彼の奥には弱い心が隠れていた。それを見てしまった今、ミアルの中に迷いが生じていた。
(私は、カナリア妃様の忠実な下僕《しもべ》。でも――)
朝の日差しが薄く差し込む中、ミアルは目を覚ました。
町はまだ眠っていて、鳥のさえずりがかすかに聞こえる。
隣にいたジュンの姿は、どこにもなかった。
(帰ってしまったのかしら……?)
ミアルは動こうとして、不意ににぶい痛みを覚えた。昨夜、ジュンに強く抱かれたせいで、体の節々がきしんでいた。
改めてゆっくりと寝台の上で身を起こすと、今度は不安が胸を締めつける。昨夜、ジュンがぽつりと漏らした言葉のせいだ。
『……そうだ、あんなまどろっこしいことはしないで、さっさと暗殺してしまえばよかったんだ』
もしジュンが行動に出れば、シャオレイの計画通りに事が進むはずだ。
けれど――昨夜のジュンの傷ついた顔が、何度もミアルの頭をよぎった。目には覇気がなく、背中は疲れ果てたように丸まっていた。
今までミアルに見せてきた強さとは裏腹に、彼の奥には弱い心が隠れていた。それを見てしまった今、ミアルの中に迷いが生じていた。
(私は、カナリア妃様の忠実な下僕《しもべ》。でも――)