小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第47話 叶わぬ相思相愛(2/4)
ジュンはミアルを抱きかかえて、長椅子に仰向けになる。それから、息をついて言った。
「――お前の言った通りになったな」
「?」
「“リャン将軍は想定外のことが起きたら、凡庸なことをする”」
「ああ、そういえば……」
「俺は違う。お前に”面白い”物語を見せてやれる」
「……どんな物語ですの?」
「まだ内緒だ」
ニヤニヤと笑うジュンに、ミアルはなんとなく嫌な予感を覚えた。真意を探ろうと、ジュンの胸を甘えるようになぞった。
「ほんの少しだけでも、知りたいです……」
ジュンは少し考えてから、彼女に耳打ちした。
「お前を皇后にしてやる」
その言葉を聞いた瞬間、ミアルの心臓が跳ねた。
”妃の下僕《しもべ》”としてのミアルは、焦っていた。
(ジュン様は私を試しているの……?
まさか、私が間者だとバレた?
それとも分かった上で、私がどこまで“味方”か確かめようとしてるのかしら……)
だが、”女”と”観察者”としてのミアルは、ときめいていた。
(皇后――つまり正妻よね。
じゃあ私が、ジュン様のいちばん?
他の誰よりも大切にされるってこと……?
それって恋の“最終到達点”だわ……!
――でも、ジュン様は女遊びをやめないでしょうね。
他の女をどういうふうに抱くのか、少しは興味あるけど、やっぱり嫌だわ……)
ミアルの中で、3人の自分がせめぎ合っていた。
ジュンは、そんなミアルの様子を楽しんでいる。
やがて、ミアルは笑顔をわずかに引きつらせながら、口を開いた。
「ジュン様ったら冗談がお上手……」
ジュンは、ミアルの髪を優しく撫でながらささやいた。
「楽しみに待っていろ」
ジュンには思惑があった。
(ミアルが間者《かんじゃ》なら、皇帝へ報告する。
だが、本当に俺を愛してるなら、俺の側につくはずだ……。
――さあミアル、どう出る?)
ジュンはミアルを抱きかかえて、長椅子に仰向けになる。それから、息をついて言った。
「――お前の言った通りになったな」
「?」
「“リャン将軍は想定外のことが起きたら、凡庸なことをする”」
「ああ、そういえば……」
「俺は違う。お前に”面白い”物語を見せてやれる」
「……どんな物語ですの?」
「まだ内緒だ」
ニヤニヤと笑うジュンに、ミアルはなんとなく嫌な予感を覚えた。真意を探ろうと、ジュンの胸を甘えるようになぞった。
「ほんの少しだけでも、知りたいです……」
ジュンは少し考えてから、彼女に耳打ちした。
「お前を皇后にしてやる」
その言葉を聞いた瞬間、ミアルの心臓が跳ねた。
”妃の下僕《しもべ》”としてのミアルは、焦っていた。
(ジュン様は私を試しているの……?
まさか、私が間者だとバレた?
それとも分かった上で、私がどこまで“味方”か確かめようとしてるのかしら……)
だが、”女”と”観察者”としてのミアルは、ときめいていた。
(皇后――つまり正妻よね。
じゃあ私が、ジュン様のいちばん?
他の誰よりも大切にされるってこと……?
それって恋の“最終到達点”だわ……!
――でも、ジュン様は女遊びをやめないでしょうね。
他の女をどういうふうに抱くのか、少しは興味あるけど、やっぱり嫌だわ……)
ミアルの中で、3人の自分がせめぎ合っていた。
ジュンは、そんなミアルの様子を楽しんでいる。
やがて、ミアルは笑顔をわずかに引きつらせながら、口を開いた。
「ジュン様ったら冗談がお上手……」
ジュンは、ミアルの髪を優しく撫でながらささやいた。
「楽しみに待っていろ」
ジュンには思惑があった。
(ミアルが間者《かんじゃ》なら、皇帝へ報告する。
だが、本当に俺を愛してるなら、俺の側につくはずだ……。
――さあミアル、どう出る?)