小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第48話 皇帝と臣下
第48話 皇帝と臣下(1/5)
◆
翌朝の瑶吟宮《ようぎんきゅう》で、シャオレイが朝見に向かうための支度を整えていた。
ミアルはそれを手伝いながら、昨夜のジュンの言動をすべて報告した。ミアルの表情は、沈んでいる。
シャオレイはきっぱりと言った。
「間違いないわね。彼は謀反を起こす」
「はい……」
シャオレイは、フェイリンから送られてきた文《ふみ》を見ながら言った。
「兄さんに訊いたけど、早くて3日、遅くとも10日以内には謀反が起こるだろうと」
「そんなに早く!?」
「もうラン・ジュンとは接触しないほうがいいわ。適当に理由をつけて断って」
「――はい。
密告の文《ふみ》は、私の名で陛下へ渡します」
「匿名のほうが……」
「いえ、私は陛下から信頼されております。
そのほうが、陛下も妃様をお疑いにならないはずですから」
ミアルはすぐに、ジュンの謀反を密告する文《ふみ》をしたためた。
それから、サン内侍へ「これを、内密に陛下へ届けて。くれぐれも、妃様の関与は疑われぬよう」と託した。
◆
華宵宮《かしょうきゅう》に向かうため、ミアルはシャオレイと共に宮道《きゅうどう》を歩いていた。
ミアルの胸は、不安に押しつぶされそうだった。
(ジュン様が謀反を起こせば、確実に捕まって処刑される。
だからといって、妃様の邪魔をするわけにはいかない。
陛下のお命も危うくなるもの。
ああ、本当に終わりが来たのね。
ジュン様に初めて抱かれたときは、その日が来るのを心待ちにしていたのに……)
ミアルが破裂しそうなほど考え込んでいる間に、華宵宮《かしょうきゅう》へと到着した。
門の前には、復職したジュンが立っていた。ジュンはミアルをちらりと見たが、彼女はうつむいて無視をした。
ジュンは前を向いたまま、一瞬眉を上げた。
(どうしたミアル……?
――まさか皇帝に、俺を密告したか?)
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翌朝の瑶吟宮《ようぎんきゅう》で、シャオレイが朝見に向かうための支度を整えていた。
ミアルはそれを手伝いながら、昨夜のジュンの言動をすべて報告した。ミアルの表情は、沈んでいる。
シャオレイはきっぱりと言った。
「間違いないわね。彼は謀反を起こす」
「はい……」
シャオレイは、フェイリンから送られてきた文《ふみ》を見ながら言った。
「兄さんに訊いたけど、早くて3日、遅くとも10日以内には謀反が起こるだろうと」
「そんなに早く!?」
「もうラン・ジュンとは接触しないほうがいいわ。適当に理由をつけて断って」
「――はい。
密告の文《ふみ》は、私の名で陛下へ渡します」
「匿名のほうが……」
「いえ、私は陛下から信頼されております。
そのほうが、陛下も妃様をお疑いにならないはずですから」
ミアルはすぐに、ジュンの謀反を密告する文《ふみ》をしたためた。
それから、サン内侍へ「これを、内密に陛下へ届けて。くれぐれも、妃様の関与は疑われぬよう」と託した。
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華宵宮《かしょうきゅう》に向かうため、ミアルはシャオレイと共に宮道《きゅうどう》を歩いていた。
ミアルの胸は、不安に押しつぶされそうだった。
(ジュン様が謀反を起こせば、確実に捕まって処刑される。
だからといって、妃様の邪魔をするわけにはいかない。
陛下のお命も危うくなるもの。
ああ、本当に終わりが来たのね。
ジュン様に初めて抱かれたときは、その日が来るのを心待ちにしていたのに……)
ミアルが破裂しそうなほど考え込んでいる間に、華宵宮《かしょうきゅう》へと到着した。
門の前には、復職したジュンが立っていた。ジュンはミアルをちらりと見たが、彼女はうつむいて無視をした。
ジュンは前を向いたまま、一瞬眉を上げた。
(どうしたミアル……?
――まさか皇帝に、俺を密告したか?)