小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第48話 皇帝と臣下(2/5)
◆
朝見中のメイレンは、いつも通りの優美な笑みをたたえていた。まるで、ジュンの没落も名誉回復も、関係ないかのように。
シャオレイはメイレンへ、内心で問いかけた。
(あなたはなぜ、そんな冷静なの?弟が謀反を起こすことを知らないはずないでしょう?)
メイレンは、すでにジュンの謀反の計画を把握していた。ジュンの元にいる間者《かんじゃ》から、報告されていたからだ。
だが、メイレンは静観することに決めていた。ジュンのすることにいちいち激高しても、無意味だと気付いたからだ。
メイレンたちの父――リーハイは、ジュンを止めようとしていたが、メイレンにはどうでも良かった。
(ジュンの謀反が成功すれば、即座に始末して、”我が剣”を即位させる。
もし謀反が失敗しても、ジュンを切り捨てればよいだけ)
メイレンには皇子という後ろ盾があるからこその、余裕だった。それでも連座の可能性はあるが、そのときは民心《みんしん》に訴えると決めていた。
メイレンは宮中では警戒されてはいたが、災害が起こるたびに、真っ先に被災地へ皇后の名で人員や食糧を送っていた。
また、孤児院へ毎年多額の寄付金を送り、慰問にも訪れていた。だから、黒い噂はあっても、民からの評判は良いのだ。
(ダン・ゼフォンは体面を重んじる。民に慕われている国母を、処罰できまい)
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朝見中のメイレンは、いつも通りの優美な笑みをたたえていた。まるで、ジュンの没落も名誉回復も、関係ないかのように。
シャオレイはメイレンへ、内心で問いかけた。
(あなたはなぜ、そんな冷静なの?弟が謀反を起こすことを知らないはずないでしょう?)
メイレンは、すでにジュンの謀反の計画を把握していた。ジュンの元にいる間者《かんじゃ》から、報告されていたからだ。
だが、メイレンは静観することに決めていた。ジュンのすることにいちいち激高しても、無意味だと気付いたからだ。
メイレンたちの父――リーハイは、ジュンを止めようとしていたが、メイレンにはどうでも良かった。
(ジュンの謀反が成功すれば、即座に始末して、”我が剣”を即位させる。
もし謀反が失敗しても、ジュンを切り捨てればよいだけ)
メイレンには皇子という後ろ盾があるからこその、余裕だった。それでも連座の可能性はあるが、そのときは民心《みんしん》に訴えると決めていた。
メイレンは宮中では警戒されてはいたが、災害が起こるたびに、真っ先に被災地へ皇后の名で人員や食糧を送っていた。
また、孤児院へ毎年多額の寄付金を送り、慰問にも訪れていた。だから、黒い噂はあっても、民からの評判は良いのだ。
(ダン・ゼフォンは体面を重んじる。民に慕われている国母を、処罰できまい)