小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第49話 一瞬の本音(2/6)
ゼフォンは「罰を与えるかどうかは予が決める」と吐き出しかけて、飲み込んだ。シャオレイがすっかり意気消沈しているからだ。
ゼフォンはしばらく考え込んでいた。
(もしや、ミアルから予に関する情報を引き出すために、ラン・ジュンは近づいたのか?だが……ミアルは、予を裏切っていないはずだ)
「”ラン・ジュンが謀反を起こす”――それ以外は知らないのだな?」
「はい……存じ上げません」
シャオレイのか細い声が、執務室に沈んだ。
だが、ゼフォンは見抜いていた。
(カナリアは何かを隠しておる。
だが今は、ラン・ジュンのことを処理せねば)
ゼフォンは、チャオ内侍へ「至急、シン統領を呼べ」と命じ、シャオレイへ向き直った。
「カナリア妃は下がってよい。ご苦労だった」
「……失礼いたします」
シャオレイは、ただ深く頭を下げた。
◆
シャオレイが退出したあと、すぐにシン統領がやって来た。
張り詰めた空気の中で、ゼフォンはシン統領へ状況を説明した。
「禁軍を動かすにはまだ早い。
だが、衛兵の巡回を増やし、出入りの宦官・女官を精査せよ。
華宵宮周辺に不審な動きがあれば、即座に知らせろ。
……ラン・ジュンは、いつ動き出してもおかしくない」
「承知いたしました」
シン統領が退出したあと、ゼフォンはミアルからの密書を乱暴に机へ放り投げた。
「なぜ、誰も奴の異変に気づかなかった……!」
ゼフォンのそばに控えるチャオ内侍は、青ざめたままひれ伏していた。
「予の耳に、何も届かぬとは。
密偵の役目とは、知らせることではないのか……!」
謀反の兆しが現実味を帯びたので、ゼフォンはイラ立っていた。
(こんなことなら、ラン・ジュンを禁軍に監視させたままにしておくべきだった……。
失態だ……!)
ゼフォンは「罰を与えるかどうかは予が決める」と吐き出しかけて、飲み込んだ。シャオレイがすっかり意気消沈しているからだ。
ゼフォンはしばらく考え込んでいた。
(もしや、ミアルから予に関する情報を引き出すために、ラン・ジュンは近づいたのか?だが……ミアルは、予を裏切っていないはずだ)
「”ラン・ジュンが謀反を起こす”――それ以外は知らないのだな?」
「はい……存じ上げません」
シャオレイのか細い声が、執務室に沈んだ。
だが、ゼフォンは見抜いていた。
(カナリアは何かを隠しておる。
だが今は、ラン・ジュンのことを処理せねば)
ゼフォンは、チャオ内侍へ「至急、シン統領を呼べ」と命じ、シャオレイへ向き直った。
「カナリア妃は下がってよい。ご苦労だった」
「……失礼いたします」
シャオレイは、ただ深く頭を下げた。
◆
シャオレイが退出したあと、すぐにシン統領がやって来た。
張り詰めた空気の中で、ゼフォンはシン統領へ状況を説明した。
「禁軍を動かすにはまだ早い。
だが、衛兵の巡回を増やし、出入りの宦官・女官を精査せよ。
華宵宮周辺に不審な動きがあれば、即座に知らせろ。
……ラン・ジュンは、いつ動き出してもおかしくない」
「承知いたしました」
シン統領が退出したあと、ゼフォンはミアルからの密書を乱暴に机へ放り投げた。
「なぜ、誰も奴の異変に気づかなかった……!」
ゼフォンのそばに控えるチャオ内侍は、青ざめたままひれ伏していた。
「予の耳に、何も届かぬとは。
密偵の役目とは、知らせることではないのか……!」
謀反の兆しが現実味を帯びたので、ゼフォンはイラ立っていた。
(こんなことなら、ラン・ジュンを禁軍に監視させたままにしておくべきだった……。
失態だ……!)