小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第49話 一瞬の本音(6/6)
だが、シャオレイはそっと身を離した。袖で涙を拭って、目をそらしながら気まずそうに笑う。女としてフェイリンへ飛び込んだことを恥じていた。
(ダメよ私ったら。
いくら心細かったとはいえ、フェイリンにすがるなんて……)
「――兄さんが無事でよかった……。もう、あっちの用は済んだの?」
シャオレイの言葉に、フェイリンは拍子抜けした。だが、女としてのシャオレイの気持ちを確かに受け取っていた。
――自分のことを“男”として求めた、その一瞬を。
フェイリンは、今はそれを胸の内に仕舞い、息をついて気持ちを切り替えた。
「あとは俺の協力者に任せた。
ラン・ジュンが謀反を起こすから、戻ってきた」
この2か月半、フェイリンはリーハイの私兵団へ潜入していた。
険しい潜入生活を送っていたせいか、フェイリンの顔には疲労の影が見えた。だが、その瞳は輝きを失ってはいなかったことに、シャオレイは安堵した。
だが、フェイリンはシャオレイの姿に眉をひそめていた。
シャオレイは笑みを浮かべてはいるが、憔悴しきっているからだ。――まるで弱った小鳥のように。
フェイリンは、そっとシャオレイの頬に手を添えた。
「何があった?」
その問いに、シャオレイはすぐに表情を引き締めた
「……ミアルがいなくなったの。力を貸してちょうだい」
シャオレイは長椅子に腰かけ、今までのことを説明し始めた。
だが、シャオレイはそっと身を離した。袖で涙を拭って、目をそらしながら気まずそうに笑う。女としてフェイリンへ飛び込んだことを恥じていた。
(ダメよ私ったら。
いくら心細かったとはいえ、フェイリンにすがるなんて……)
「――兄さんが無事でよかった……。もう、あっちの用は済んだの?」
シャオレイの言葉に、フェイリンは拍子抜けした。だが、女としてのシャオレイの気持ちを確かに受け取っていた。
――自分のことを“男”として求めた、その一瞬を。
フェイリンは、今はそれを胸の内に仕舞い、息をついて気持ちを切り替えた。
「あとは俺の協力者に任せた。
ラン・ジュンが謀反を起こすから、戻ってきた」
この2か月半、フェイリンはリーハイの私兵団へ潜入していた。
険しい潜入生活を送っていたせいか、フェイリンの顔には疲労の影が見えた。だが、その瞳は輝きを失ってはいなかったことに、シャオレイは安堵した。
だが、フェイリンはシャオレイの姿に眉をひそめていた。
シャオレイは笑みを浮かべてはいるが、憔悴しきっているからだ。――まるで弱った小鳥のように。
フェイリンは、そっとシャオレイの頬に手を添えた。
「何があった?」
その問いに、シャオレイはすぐに表情を引き締めた
「……ミアルがいなくなったの。力を貸してちょうだい」
シャオレイは長椅子に腰かけ、今までのことを説明し始めた。