小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第50話 義兄《あに》からの脱却(2/6)
シャオレイは、サン内侍を呼んだ。やってきたサン内侍へミアル救出を頼もうとしたが、無言を貫いていたフェイリンが口を挟んだ。
「――いや、俺が救出へ行こう」
「ビン殿、私でも役目は果たせると存じますが……」
サン内侍がフェイリンへ言った。サン内侍は、フェイリンがラン家と敵対していると知っているものの、フェイリンの偽名――ビン・ユエンしか知らない。
「サン内侍は瑶吟宮の守りを固めてほしい。
――まあ、ジュンの謀反は失敗するだろうが」
シャオレイが「どうして!?」と驚いた。
「ジュンはバカじゃない。
ミアルがそなた――いや、皇帝へ密告することは、奴も計算していたはず。
それを織り込み済みで、謀反を引き起こすんだ」
「ジュンはなんでそんな無茶を?
彼の計画が漏れているなら、禁軍に勝てるわけないのに……」
「そなたもミアルから聞いただろう?
奴は指揮官でありながら、常に戦の最前線へ出ていた。
そういうヒリついた刺激が好きな男なんだ。
――そなたの言う通り、禁軍はそれなりの備えをする。
だから、謀反は失敗する。
だが、奴はそれでもいいのだろう。
今回は、な」
シャオレイは、あきれていた。
「あの人は……ただ権力が欲しいだけじゃなかったのね。
でも、ミアルを許すと思う?あのジュンが。
だって彼を裏切ったのよ?
――自分の女が」
「許すつもりだろう」
「わけが分からないわ……なぜそう思うの?」
フェイリンは視線をさまよわせた。
「――勘だ」
(あいつがミアルを殺せない理由――執着してる女が裏切ったからといって、手放せるわけがない。
それほど振り回されるんだ、男は女に)
フェイリンは、それが分かってしまう自分が嫌だった。だから濁した。
シャオレイは困惑した顔をするばかりだった。
フェイリンはサン内侍に言った。
「謀反が失敗したあと、ジュンはミアルと合流するはずだ。
だから、奴と遭遇したらそなたでは勝てん。
――ここの守りを頼む」
サン内侍は、うなずいた。フェイリンが退出を促すと、サン内侍は一礼して出て行った。
シャオレイは、サン内侍を呼んだ。やってきたサン内侍へミアル救出を頼もうとしたが、無言を貫いていたフェイリンが口を挟んだ。
「――いや、俺が救出へ行こう」
「ビン殿、私でも役目は果たせると存じますが……」
サン内侍がフェイリンへ言った。サン内侍は、フェイリンがラン家と敵対していると知っているものの、フェイリンの偽名――ビン・ユエンしか知らない。
「サン内侍は瑶吟宮の守りを固めてほしい。
――まあ、ジュンの謀反は失敗するだろうが」
シャオレイが「どうして!?」と驚いた。
「ジュンはバカじゃない。
ミアルがそなた――いや、皇帝へ密告することは、奴も計算していたはず。
それを織り込み済みで、謀反を引き起こすんだ」
「ジュンはなんでそんな無茶を?
彼の計画が漏れているなら、禁軍に勝てるわけないのに……」
「そなたもミアルから聞いただろう?
奴は指揮官でありながら、常に戦の最前線へ出ていた。
そういうヒリついた刺激が好きな男なんだ。
――そなたの言う通り、禁軍はそれなりの備えをする。
だから、謀反は失敗する。
だが、奴はそれでもいいのだろう。
今回は、な」
シャオレイは、あきれていた。
「あの人は……ただ権力が欲しいだけじゃなかったのね。
でも、ミアルを許すと思う?あのジュンが。
だって彼を裏切ったのよ?
――自分の女が」
「許すつもりだろう」
「わけが分からないわ……なぜそう思うの?」
フェイリンは視線をさまよわせた。
「――勘だ」
(あいつがミアルを殺せない理由――執着してる女が裏切ったからといって、手放せるわけがない。
それほど振り回されるんだ、男は女に)
フェイリンは、それが分かってしまう自分が嫌だった。だから濁した。
シャオレイは困惑した顔をするばかりだった。
フェイリンはサン内侍に言った。
「謀反が失敗したあと、ジュンはミアルと合流するはずだ。
だから、奴と遭遇したらそなたでは勝てん。
――ここの守りを頼む」
サン内侍は、うなずいた。フェイリンが退出を促すと、サン内侍は一礼して出て行った。