小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第51話 ジュンからの真心(2/5)
ジュンは、そんなミアルの気持ちを知ってか知らずか、彼女の手を取った。それから、自分の佩玉を渡した。
それは、ずっとジュンの帯に揺れていた。――ミアルが初めて彼を見つけたときから。
白い玉《ぎょく》に優美な飾り彫りがしてあり、それに繋いである組み紐には、小さな玉《ぎょく》がいくつか通されている。どちらにも、うっすらと擦り傷があった。先端に垂れ下がっている青い房飾りは、少し色あせていた。
ミアルは手の内の佩玉を見ながら、呆然としていた。
ジュンがミアルの肩を抱き、口を開いた。
「これは母上の私物でな。俺が賜ったが、お前にやる」
「どうして……?」
「この玉佩を、”惚れた女に渡せ”と母上に言われた。
母上は、政略結婚だったからな。その無念を晴らしたかったようだ。
――嬉しいだろ?俺に選ばれたんだからな」
その言葉は、警戒しているミアルを心をほどくには充分だった。
「惚れたって言っても……だって、ジュン様はいろんな女と……」
ジュンは鼻で笑った。
「あれは遊びだ」
「嘘……」
「嘘……?お前は、俺の言葉が信じられないのか?
お前は、俺の唯一の女だ。
――ずっと俺のそばにいることをゆるす」
唯一の女。
その甘い響きが一瞬でミアルの胸をとろけさせ、体の奥にまで沁み込んだ。頭を振り払っても振り払っても、もう追い出せない。
ミアルは両手でジュンの頬を包み込み、その瞳をのぞき込んだ。
ジュンの瞳が、真心からの告白であると物語っていた。
思いがけず与えられたジュンの愛に、ミアルは動揺していた。
「わ……私――その言葉が欲しかったの。ずっと……」
それからミアルは、やっと自分の醜い本心に気づいた。
「そして――ずっと、ずっとあなたが憎くてたまらなかったの」
「ほお……?」
ジュンは面白げに、呟いた。
ジュンは、そんなミアルの気持ちを知ってか知らずか、彼女の手を取った。それから、自分の佩玉を渡した。
それは、ずっとジュンの帯に揺れていた。――ミアルが初めて彼を見つけたときから。
白い玉《ぎょく》に優美な飾り彫りがしてあり、それに繋いである組み紐には、小さな玉《ぎょく》がいくつか通されている。どちらにも、うっすらと擦り傷があった。先端に垂れ下がっている青い房飾りは、少し色あせていた。
ミアルは手の内の佩玉を見ながら、呆然としていた。
ジュンがミアルの肩を抱き、口を開いた。
「これは母上の私物でな。俺が賜ったが、お前にやる」
「どうして……?」
「この玉佩を、”惚れた女に渡せ”と母上に言われた。
母上は、政略結婚だったからな。その無念を晴らしたかったようだ。
――嬉しいだろ?俺に選ばれたんだからな」
その言葉は、警戒しているミアルを心をほどくには充分だった。
「惚れたって言っても……だって、ジュン様はいろんな女と……」
ジュンは鼻で笑った。
「あれは遊びだ」
「嘘……」
「嘘……?お前は、俺の言葉が信じられないのか?
お前は、俺の唯一の女だ。
――ずっと俺のそばにいることをゆるす」
唯一の女。
その甘い響きが一瞬でミアルの胸をとろけさせ、体の奥にまで沁み込んだ。頭を振り払っても振り払っても、もう追い出せない。
ミアルは両手でジュンの頬を包み込み、その瞳をのぞき込んだ。
ジュンの瞳が、真心からの告白であると物語っていた。
思いがけず与えられたジュンの愛に、ミアルは動揺していた。
「わ……私――その言葉が欲しかったの。ずっと……」
それからミアルは、やっと自分の醜い本心に気づいた。
「そして――ずっと、ずっとあなたが憎くてたまらなかったの」
「ほお……?」
ジュンは面白げに、呟いた。