小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第51話 ジュンからの真心(5/5)
ミアルはしばらく立ち尽くしていたが、やがてよろよろと寝台へ座った。
(謀反は失敗する。
だって私が、陛下へ密告したもの。
証しは無いとはいえ、陛下は愚かじゃない。
きっと裏どりをして、備えをしているはず)
ミアルは大きく息をつき、髪に挿していたかんざしを引き抜いた。それはかつてフェイリンから貰ったもので、毒が仕込まれている。
(この計画に加担したのは、カナリア妃と、陛下と、国のためだと思ってた。
でも違う。
私は……私のためにあの人を殺そうとしてた。
あの人が手に入らないなら、いっそ罠にかけて地獄に突き落としたかった。
醜い女なのよ、私……)
ミアルはかんざしを髪に戻し、しばらく目を閉じてゆっくり呼吸をした。
やがて、そばに置いていた佩玉を手に取った。玉《ぎょく》をそっと撫でると、ほんのりと温かみが伝わってきた。
(――でも、そんなこともういいの。
私はジュン様を愛してる。
ジュン様も私を愛してくれた。
それなら、あの人に陛下のお命を奪わせなければいい。
あの人は、指揮官なのに最前線に立ち、どんな戦でも負けたことがない。
だから謀反が失敗しても、きっと……生きて、私の元へ戻ってくる。
そのときに、私がジュン様を止めればいいだけ……!)
ミアルはしばらく立ち尽くしていたが、やがてよろよろと寝台へ座った。
(謀反は失敗する。
だって私が、陛下へ密告したもの。
証しは無いとはいえ、陛下は愚かじゃない。
きっと裏どりをして、備えをしているはず)
ミアルは大きく息をつき、髪に挿していたかんざしを引き抜いた。それはかつてフェイリンから貰ったもので、毒が仕込まれている。
(この計画に加担したのは、カナリア妃と、陛下と、国のためだと思ってた。
でも違う。
私は……私のためにあの人を殺そうとしてた。
あの人が手に入らないなら、いっそ罠にかけて地獄に突き落としたかった。
醜い女なのよ、私……)
ミアルはかんざしを髪に戻し、しばらく目を閉じてゆっくり呼吸をした。
やがて、そばに置いていた佩玉を手に取った。玉《ぎょく》をそっと撫でると、ほんのりと温かみが伝わってきた。
(――でも、そんなこともういいの。
私はジュン様を愛してる。
ジュン様も私を愛してくれた。
それなら、あの人に陛下のお命を奪わせなければいい。
あの人は、指揮官なのに最前線に立ち、どんな戦でも負けたことがない。
だから謀反が失敗しても、きっと……生きて、私の元へ戻ってくる。
そのときに、私がジュン様を止めればいいだけ……!)