小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第52話 謀反の夜(3/5)
◆
シャオレイは、隠し部屋で謀反の成り行きを見守っていた。夜中過ぎに宮廷の騒ぎが遠くから聞こえたものの、結局後宮へは飛び火しなかった。
◆
謀反の夜が明けた。
首謀者のジュンを逃がしてしまったことで、宮中の警備は厳重なままだった。後宮内のあちこちにも、普段はいない羽林軍《うりんぐん》の兵が立っていた。
だが、いち早く謀反の緘口令《かんこうれい》が宮中に敷かれたため、誰もそれを口にしなかった。
◆
シャオレイは差し入れを持って、紫微殿へゼフォンの安否を気遣いに向かった。
紫微殿の扉の前には、シュエン妃を含めたほかの妃たちがいた。――リュウ姫も侍女と共に、端にひっそりと佇んでいた。
リュウ姫の可憐で天真爛漫な姿が、シャオレイの心をざわつかせた。
(私はもう、ああいうふうにはなれないわね……。
いえ、私は青楼の女。
最初からあんなふうじゃなかったわ)
ゼフォン付きの内侍が「陛下はまだ、朝議を行なっております」と、シャオレイに頭を下げた。
(陛下がご無事で良かったわ。
でも大丈夫かしら……。
きっと謀反の責任を追及されているはず――)
それからシャオレイたちは、1時間ほど待ち続けていた。だが、朝議は一向に終わらなかった。
妃たちを気遣ったゼフォン付きの内侍が「午後、改めてお越しください」と伝えた。
シャオレイは、ゼフォン付きの内侍へ差し入れの菓子を託して、その場をあとにした。
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シャオレイは、隠し部屋で謀反の成り行きを見守っていた。夜中過ぎに宮廷の騒ぎが遠くから聞こえたものの、結局後宮へは飛び火しなかった。
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謀反の夜が明けた。
首謀者のジュンを逃がしてしまったことで、宮中の警備は厳重なままだった。後宮内のあちこちにも、普段はいない羽林軍《うりんぐん》の兵が立っていた。
だが、いち早く謀反の緘口令《かんこうれい》が宮中に敷かれたため、誰もそれを口にしなかった。
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シャオレイは差し入れを持って、紫微殿へゼフォンの安否を気遣いに向かった。
紫微殿の扉の前には、シュエン妃を含めたほかの妃たちがいた。――リュウ姫も侍女と共に、端にひっそりと佇んでいた。
リュウ姫の可憐で天真爛漫な姿が、シャオレイの心をざわつかせた。
(私はもう、ああいうふうにはなれないわね……。
いえ、私は青楼の女。
最初からあんなふうじゃなかったわ)
ゼフォン付きの内侍が「陛下はまだ、朝議を行なっております」と、シャオレイに頭を下げた。
(陛下がご無事で良かったわ。
でも大丈夫かしら……。
きっと謀反の責任を追及されているはず――)
それからシャオレイたちは、1時間ほど待ち続けていた。だが、朝議は一向に終わらなかった。
妃たちを気遣ったゼフォン付きの内侍が「午後、改めてお越しください」と伝えた。
シャオレイは、ゼフォン付きの内侍へ差し入れの菓子を託して、その場をあとにした。