小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第52話 謀反の夜(5/5)
それからシャオレイは、呼び出した”妃の盾”の5人へ告げた。
「私はサン内侍と共に、ミアルを助けに行く。
表向きは、私を体調不良にしておいて。
ただ、戻ってこられないかもしれない。
――戻ってこられても、無事では済まないかもしれない。
だからもし事が露見したら、私が勝手にいなくなったと――そう言うのよ。
私がどうなろうと、関わってはダメ。
その代わり……あとは各自の判断でうまくやってほしいの。
あなたたちは聡明だから、きっとできるはず。
これは、命令じゃないわ。
私のお願いよ」
妃の盾たちは、神妙な顔つきでうなずいている。彼らに、サン内侍が金《きん》の粒と金《かね》を渡した。
シャオレイは「――これを何かの役に立てて」と言った。
(あとはロウ侍医をやり過ごしてから、出発ね)
しばらくしてから、ロウ侍医が定期診察に来た。彼は謀反など起きなかったかのように、振る舞っている。
シャオレイは寝台へ横たわり、体調不良を演じていた。
だが、ロウ侍医があいさつした瞬間、シャオレイの小鳥が金の光を放った。ロウ侍医の目が丸くなる。
シャオレイが慌てて、額を手で覆った。だが、光は消えない。
ロウ侍医は、シャオレイの手から漏れる光を凝視している。
「妃様、それは……?」
シャオレイは観念して、手をどかした。
ロウ侍医は、小鳥を興味深そうに見ているが、突然光がふっと消えた。
ロウ侍医は「まるで、蛍のようですな……」と、また小さく驚いた。それから何もなかったように、シャオレイの脈診をした。
「少し脈が速いですが……この前よりは良くなられておりますね」
「そう……?昨夜の出来事が恐ろしくて、体にちっとも力が入らないの……」
シャオレイは冷や汗をかいていた。
(さっきのはなんだったの……?
今まで小鳥が光ったのは、フェイリンと、ミアルだけ。
――まさか……ロウ侍医に、また協力してもらえってこと?
でも、何を頼めばいいの……?)
シャオレイは懐に入れた地図を衣越しに撫でながら、処方箋を書くロウ侍医を見つめている。
やがて、シャオレイは意を決して言った。
「あの……ロウ侍医に頼みがあるのだけど――」
それからシャオレイは、呼び出した”妃の盾”の5人へ告げた。
「私はサン内侍と共に、ミアルを助けに行く。
表向きは、私を体調不良にしておいて。
ただ、戻ってこられないかもしれない。
――戻ってこられても、無事では済まないかもしれない。
だからもし事が露見したら、私が勝手にいなくなったと――そう言うのよ。
私がどうなろうと、関わってはダメ。
その代わり……あとは各自の判断でうまくやってほしいの。
あなたたちは聡明だから、きっとできるはず。
これは、命令じゃないわ。
私のお願いよ」
妃の盾たちは、神妙な顔つきでうなずいている。彼らに、サン内侍が金《きん》の粒と金《かね》を渡した。
シャオレイは「――これを何かの役に立てて」と言った。
(あとはロウ侍医をやり過ごしてから、出発ね)
しばらくしてから、ロウ侍医が定期診察に来た。彼は謀反など起きなかったかのように、振る舞っている。
シャオレイは寝台へ横たわり、体調不良を演じていた。
だが、ロウ侍医があいさつした瞬間、シャオレイの小鳥が金の光を放った。ロウ侍医の目が丸くなる。
シャオレイが慌てて、額を手で覆った。だが、光は消えない。
ロウ侍医は、シャオレイの手から漏れる光を凝視している。
「妃様、それは……?」
シャオレイは観念して、手をどかした。
ロウ侍医は、小鳥を興味深そうに見ているが、突然光がふっと消えた。
ロウ侍医は「まるで、蛍のようですな……」と、また小さく驚いた。それから何もなかったように、シャオレイの脈診をした。
「少し脈が速いですが……この前よりは良くなられておりますね」
「そう……?昨夜の出来事が恐ろしくて、体にちっとも力が入らないの……」
シャオレイは冷や汗をかいていた。
(さっきのはなんだったの……?
今まで小鳥が光ったのは、フェイリンと、ミアルだけ。
――まさか……ロウ侍医に、また協力してもらえってこと?
でも、何を頼めばいいの……?)
シャオレイは懐に入れた地図を衣越しに撫でながら、処方箋を書くロウ侍医を見つめている。
やがて、シャオレイは意を決して言った。
「あの……ロウ侍医に頼みがあるのだけど――」