小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第53話 妃への誤読
第53話 妃への誤読(1/5)
◆
正殿で行われている朝議《ちょうぎ※》は大荒れで、昼を過ぎても終わらなかった。 [※朝廷の会議]
諫議大夫《かんぎたいふ※》が、ゼフォンを問い詰めていた。 [※皇帝へ忠告をする役職]
「ラン・ジュンを華宵宮衛帥《かしょうきゅうえいすい》に任命したのは、陛下の失策だったのでは?」
その言葉に、正殿内が一瞬ざわつく。
だが、ゼフォンは動じずに言い放った。
「結果として謀反が起きた以上、その責任は予にある。
だが、ラン・ジュンを華宵宮衛帥に任命したのは最善であった。
奴をどこに配置しても、いずれは問題を起こす。
それなら宮中に置いて、監視しておいたほうがよい」
「確かに、陛下の仰る通りかもしれませぬ。
――ですが、陛下がラン・ジュンにつけた監視が、果たして十分だったでしょうか?」
「適切であった。
締め付けすぎると、奴の反感は強まる」
宰相が、ゼフォンを援護した。
「陛下の判断は正しきものでした。
ラン・ジュンを遠ざければ、かえって外で謀反の機会を与えるのみ。
むしろ宮中での監視を強化されたのは、英断でありましょう」
諫議大夫は、「しかし、事前に謀反を察知しながらも、なぜラン・ジュンを捕らえられなかったのでしょう?」と鋭く指摘した。
ゼフォンは言い放った。
「未確定の情報だったゆえ、証拠をつかむために泳がせていたのだ。
――だが、奴らの動きは予想以上に巧妙だった。
結果として取り逃がしたのは予の失策だ。
それでも、全く手を打たなかったわけではない」
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正殿で行われている朝議《ちょうぎ※》は大荒れで、昼を過ぎても終わらなかった。 [※朝廷の会議]
諫議大夫《かんぎたいふ※》が、ゼフォンを問い詰めていた。 [※皇帝へ忠告をする役職]
「ラン・ジュンを華宵宮衛帥《かしょうきゅうえいすい》に任命したのは、陛下の失策だったのでは?」
その言葉に、正殿内が一瞬ざわつく。
だが、ゼフォンは動じずに言い放った。
「結果として謀反が起きた以上、その責任は予にある。
だが、ラン・ジュンを華宵宮衛帥に任命したのは最善であった。
奴をどこに配置しても、いずれは問題を起こす。
それなら宮中に置いて、監視しておいたほうがよい」
「確かに、陛下の仰る通りかもしれませぬ。
――ですが、陛下がラン・ジュンにつけた監視が、果たして十分だったでしょうか?」
「適切であった。
締め付けすぎると、奴の反感は強まる」
宰相が、ゼフォンを援護した。
「陛下の判断は正しきものでした。
ラン・ジュンを遠ざければ、かえって外で謀反の機会を与えるのみ。
むしろ宮中での監視を強化されたのは、英断でありましょう」
諫議大夫は、「しかし、事前に謀反を察知しながらも、なぜラン・ジュンを捕らえられなかったのでしょう?」と鋭く指摘した。
ゼフォンは言い放った。
「未確定の情報だったゆえ、証拠をつかむために泳がせていたのだ。
――だが、奴らの動きは予想以上に巧妙だった。
結果として取り逃がしたのは予の失策だ。
それでも、全く手を打たなかったわけではない」