小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第53話 妃への誤読(2/5)
今度は、ラン家に敵対する臣下が、ゼフォンを擁護した。
「それもこれも、ラン家が奴を庇い立てしすぎたせいでは?
――ご子息の躾が、甘かったのではないかと」
ラン・リーハイは、苦い顔をして答えた。
「陛下。
我が息子は確かに無謀な所がございますが、忠義は尽くしておりました。
謀反を起こす動機が、どこにあるとお考えでしょうか?
我が一族に栄華をもたらすことを望むならば、むしろ陛下に忠誠を尽くすことこそが、道理でございます」
皇帝派の臣下たちが、次々に口を開いた。
「何を申すか。
ラン・ジュンは謀反を起こしたであろう?
やはり”狂犬”は、ラン殿の私邸に閉じ込めておくべきだったのでは?」
「陛下……今回の件は、ラン家の責任にございます。
そもそも華宵宮衛帥には、皇后殿下が強く推挙されました」
ゼフォンは、涼しい顔をしているメイレンへ「皇后はどう考えておる?」と言った。
メイレンは、ゆったりと語り出した。
「朝議の最初からお話を聞いておりましたが……。
ある点について、誰一人疑っておらぬのが……不思議でございます」
「”ある点”とはなんだ?」
「謀反の首謀者が、我が弟――ラン・ジュンと確定していることでございます」
ざわつく正殿内を、ゼフォンが手で制して言った。
「どういう意味だ?」
「ラン・ジュンは姿を消した――これは事実でございます。
昨夜、陛下の寝所に刺客が侵入した――これもまごうことなき事実。
ですが――」
メイレンは目を細めた。
「陛下の寝所に侵入した刺客が、ラン・ジュンである証《あか》しはございますか?」
再び正殿内がざわつく。今度はチャオ内侍が制した。
ゼフォンが「禁軍が目撃しておる。実際に奴と戦闘してもいる」と言った。
今度は、ラン家に敵対する臣下が、ゼフォンを擁護した。
「それもこれも、ラン家が奴を庇い立てしすぎたせいでは?
――ご子息の躾が、甘かったのではないかと」
ラン・リーハイは、苦い顔をして答えた。
「陛下。
我が息子は確かに無謀な所がございますが、忠義は尽くしておりました。
謀反を起こす動機が、どこにあるとお考えでしょうか?
我が一族に栄華をもたらすことを望むならば、むしろ陛下に忠誠を尽くすことこそが、道理でございます」
皇帝派の臣下たちが、次々に口を開いた。
「何を申すか。
ラン・ジュンは謀反を起こしたであろう?
やはり”狂犬”は、ラン殿の私邸に閉じ込めておくべきだったのでは?」
「陛下……今回の件は、ラン家の責任にございます。
そもそも華宵宮衛帥には、皇后殿下が強く推挙されました」
ゼフォンは、涼しい顔をしているメイレンへ「皇后はどう考えておる?」と言った。
メイレンは、ゆったりと語り出した。
「朝議の最初からお話を聞いておりましたが……。
ある点について、誰一人疑っておらぬのが……不思議でございます」
「”ある点”とはなんだ?」
「謀反の首謀者が、我が弟――ラン・ジュンと確定していることでございます」
ざわつく正殿内を、ゼフォンが手で制して言った。
「どういう意味だ?」
「ラン・ジュンは姿を消した――これは事実でございます。
昨夜、陛下の寝所に刺客が侵入した――これもまごうことなき事実。
ですが――」
メイレンは目を細めた。
「陛下の寝所に侵入した刺客が、ラン・ジュンである証《あか》しはございますか?」
再び正殿内がざわつく。今度はチャオ内侍が制した。
ゼフォンが「禁軍が目撃しておる。実際に奴と戦闘してもいる」と言った。