小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第54話 冷ややかな理性(2/5)
出発しようとするシャオレイに、フェイリンは鋭く「シャオレイ」と声を掛けた。
シャオレイが振り向くと、フェイリンが馬から降りて手招きしていた。
「こっちへ来い」
シャオレイの後ろにいたサン内侍は、気まずそうにした。
フェイリンの顔には”ふたりが一緒に乗っているのが面白くない”と、はっきり書いてあるからだ。
戸惑いながらも、シャオレイは馬から降りてフェイリンの馬へ近寄った。
フェイリンがシャオレイの体を支え、自分の馬へと乗せ直した。それから、フェイリンがシャオレイの後ろに乗り、手綱を握った。
シャオレイの背中に、ぴたりとフェイリンの胸がついた。その感触に、シャオレイはドキリとした。
シャオレイは平静を装って、懐から地図の写しを取り出した。後ろにいるフェイリンへそれを見せながら、場所を教える。
一行は移動を開始した。
かつてシャオレイは、フェイリンと何度も唇を重ねた。協力への対価として、フェイリンへ体を差し出していたのだ。
シャオレイは背中に彼の体温を感じながら、今さらこんなにも意識してしまうことを悩んだ。
(そういえばこの人、私に告白をしたのよね……。
しかもつい、フェイリンと呼んでしまったし。
いえ――もう”兄さん”なんかじゃない。
フェイリンもそんなふうに振る舞ってないし……)
シャオレイは湧き出る考えを懸命に振り払った。
(――今は、そんなこと考えてる場合じゃないわ)
出発しようとするシャオレイに、フェイリンは鋭く「シャオレイ」と声を掛けた。
シャオレイが振り向くと、フェイリンが馬から降りて手招きしていた。
「こっちへ来い」
シャオレイの後ろにいたサン内侍は、気まずそうにした。
フェイリンの顔には”ふたりが一緒に乗っているのが面白くない”と、はっきり書いてあるからだ。
戸惑いながらも、シャオレイは馬から降りてフェイリンの馬へ近寄った。
フェイリンがシャオレイの体を支え、自分の馬へと乗せ直した。それから、フェイリンがシャオレイの後ろに乗り、手綱を握った。
シャオレイの背中に、ぴたりとフェイリンの胸がついた。その感触に、シャオレイはドキリとした。
シャオレイは平静を装って、懐から地図の写しを取り出した。後ろにいるフェイリンへそれを見せながら、場所を教える。
一行は移動を開始した。
かつてシャオレイは、フェイリンと何度も唇を重ねた。協力への対価として、フェイリンへ体を差し出していたのだ。
シャオレイは背中に彼の体温を感じながら、今さらこんなにも意識してしまうことを悩んだ。
(そういえばこの人、私に告白をしたのよね……。
しかもつい、フェイリンと呼んでしまったし。
いえ――もう”兄さん”なんかじゃない。
フェイリンもそんなふうに振る舞ってないし……)
シャオレイは湧き出る考えを懸命に振り払った。
(――今は、そんなこと考えてる場合じゃないわ)