小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第56話 ミアルの賭け(5/6)
◆
ジュンは、侵入者の気配に気づいた。倒れたまま首を動かすと、そこには――シャオレイがいた。
「お前……!」
シャオレイはかんざしを向けて、警戒の声を上げた。
「動かないで!刺すわよ」
ミアルはシャオレイの声を聞いて、感動していた。
(妃様――!やっぱり来てくださった……)
シャオレイはジュンを目で捉えたまま、慎重にミアルの元へ歩み寄った。
「ミアル!――毒を盛られたのね?」
ミアルは小さくうなずいた。
「……ミアルに、触るな……っ」
ジュンは叫んだ。
だが、シャオレイはジュンに駆け寄り、その頬を打った。
「また、やったのね!」
前世でジュンに毒殺された、シャオレイの怒りが沸騰していた。
だが、シャオレイの言葉の意味を、今世のジュンは知らない。
にらみつけるジュンに構わず、シャオレイは、解毒薬を探し始めた。
腰の短刀を取り出し、ジュンの腰帯を一気に切り裂いた。そのとたんに、ジュンの上衣が緩む。シャオレイはそれをはだけさせ、短刀で両袖を割いた。
シャオレイに辱《はずかし》められて、ジュンが忌々しそうに言った。
「お前を八つ裂きにしてやる…!」
だが、シャオレイは冷ややかに返した。
「おあいにく様。私はすでに、前世であなたに毒殺されてるわ」
「何が前世だ……。――触るな!」
シャオレイは構わず、ジュンの上半身を剥き出しにした。すると、小さな包みや筒がいくつか出てきた。
(どれが解毒薬なの……?)
戸惑うシャオレイに、ジュンがあざ笑った。
「お前には分からんだろう!?ミアルは助けられん!死ぬぞ!」
「教えなさい!解毒薬はどれ!?」
シャオレイは、短刀をジュンの首すじに突きつけた。
だが、ジュンは勝ち誇ったように高笑いを上げた。
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ジュンは、侵入者の気配に気づいた。倒れたまま首を動かすと、そこには――シャオレイがいた。
「お前……!」
シャオレイはかんざしを向けて、警戒の声を上げた。
「動かないで!刺すわよ」
ミアルはシャオレイの声を聞いて、感動していた。
(妃様――!やっぱり来てくださった……)
シャオレイはジュンを目で捉えたまま、慎重にミアルの元へ歩み寄った。
「ミアル!――毒を盛られたのね?」
ミアルは小さくうなずいた。
「……ミアルに、触るな……っ」
ジュンは叫んだ。
だが、シャオレイはジュンに駆け寄り、その頬を打った。
「また、やったのね!」
前世でジュンに毒殺された、シャオレイの怒りが沸騰していた。
だが、シャオレイの言葉の意味を、今世のジュンは知らない。
にらみつけるジュンに構わず、シャオレイは、解毒薬を探し始めた。
腰の短刀を取り出し、ジュンの腰帯を一気に切り裂いた。そのとたんに、ジュンの上衣が緩む。シャオレイはそれをはだけさせ、短刀で両袖を割いた。
シャオレイに辱《はずかし》められて、ジュンが忌々しそうに言った。
「お前を八つ裂きにしてやる…!」
だが、シャオレイは冷ややかに返した。
「おあいにく様。私はすでに、前世であなたに毒殺されてるわ」
「何が前世だ……。――触るな!」
シャオレイは構わず、ジュンの上半身を剥き出しにした。すると、小さな包みや筒がいくつか出てきた。
(どれが解毒薬なの……?)
戸惑うシャオレイに、ジュンがあざ笑った。
「お前には分からんだろう!?ミアルは助けられん!死ぬぞ!」
「教えなさい!解毒薬はどれ!?」
シャオレイは、短刀をジュンの首すじに突きつけた。
だが、ジュンは勝ち誇ったように高笑いを上げた。