小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第56話 ミアルの賭け(6/6)
そのときだった。
ジュンの配下たちを倒したフェイリンたちが、幕舎《ばくしゃ》に勢いよく入ってきた。
フェイリンを見たシャオレイに、安堵と希望が入り交じる。
床に倒れたままのジュンが、「何だ貴様らは!皇帝の犬か!?」と怒鳴った。
フェイリンはジュンをちらりと見ると、自分の配下とサン内侍へ目で合図した。
シャオレイが声を震わせて、「フェイリン、ミアルが……」と言った。
フェイリンはミアルの様子を見て、すぐに「神経毒だな」と判断した。
フェイリンは、シャオレイの探し出した薬をすばやく手に取った。そして、1つずつ匂いを嗅ぎ、舌で味を確かめた。そのたびに水を飲んで吐き出す。
シャオレイは、フェイリンが薬をためらいなく口にする様子に驚いた。
(――そういえば、以前毒に体を慣らす方法を教えてくれると言ってたわ……。
本当だったのね)
フェイリンは、手元に残った2つの薬を慎重に比べていた。片方は薄緑の粉薬、もう片方は青い丸薬だった。
匂いを嗅ぎ、舌で味を確かめ、水で口をすすぐ――それを何度か繰り返していた。
その間、サン内侍たちはジュンを縛り、隠し持っていた武器をすべて取り上げた。
ジュンは抵抗もせず、ただフェイリンをにらみつけていた。
(ふん……どうせこいつには分かるまい。ミアルを救えるのは俺だけだ――)
そのときだった。
ジュンの配下たちを倒したフェイリンたちが、幕舎《ばくしゃ》に勢いよく入ってきた。
フェイリンを見たシャオレイに、安堵と希望が入り交じる。
床に倒れたままのジュンが、「何だ貴様らは!皇帝の犬か!?」と怒鳴った。
フェイリンはジュンをちらりと見ると、自分の配下とサン内侍へ目で合図した。
シャオレイが声を震わせて、「フェイリン、ミアルが……」と言った。
フェイリンはミアルの様子を見て、すぐに「神経毒だな」と判断した。
フェイリンは、シャオレイの探し出した薬をすばやく手に取った。そして、1つずつ匂いを嗅ぎ、舌で味を確かめた。そのたびに水を飲んで吐き出す。
シャオレイは、フェイリンが薬をためらいなく口にする様子に驚いた。
(――そういえば、以前毒に体を慣らす方法を教えてくれると言ってたわ……。
本当だったのね)
フェイリンは、手元に残った2つの薬を慎重に比べていた。片方は薄緑の粉薬、もう片方は青い丸薬だった。
匂いを嗅ぎ、舌で味を確かめ、水で口をすすぐ――それを何度か繰り返していた。
その間、サン内侍たちはジュンを縛り、隠し持っていた武器をすべて取り上げた。
ジュンは抵抗もせず、ただフェイリンをにらみつけていた。
(ふん……どうせこいつには分かるまい。ミアルを救えるのは俺だけだ――)