小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第58話 同調するためらい
第58話 同調するためらい(1/6)
フェイリンと刀を交えていたジュンは、ミアルの異変に気づいた。
ミアルは地面にうずくまったまま、肩を震わせている。ミアルの体の底から、慟哭《どうこく》が絞り出されていた。
「ミアル……俺を見ろ……っ!」
ジュンが呼びかけても、ミアルはただ泣き続けている。その姿に、ジュンの怒りが爆発した。
「なぜ俺を見ない!?」
刀を振るうジュンの手に、隙が生まれた。その一瞬を、フェイリンは見逃さなかった。
フェイリンの刀が、閃光を走らせた瞬間――ジュンの肩口から斜めに、紅いしぶきが噴き上がった。
だがその直後、ジュンは倒れかけた勢いのまま、軸足をきしませて体をひねった。素早く、フェイリンの腹へ強烈な蹴りを叩き込む。
フェイリンの体が後方に飛ばされ、ジュンはそのまま地面に倒れ込んだ。
血のはねる音にミアルは、反応した。顔を上げ、倒れたジュンを見て、反射的に走り出していた。
ミアルは、どこからそんな力が湧いたのか分からぬまま、ひたすらジュンへ突進していた。
フェイリンは腹を抑えたまま、ジュンにとどめを刺そうとしていた。刃先を持ち上げ、まっすぐに狙いを定める。
フェイリンと刀を交えていたジュンは、ミアルの異変に気づいた。
ミアルは地面にうずくまったまま、肩を震わせている。ミアルの体の底から、慟哭《どうこく》が絞り出されていた。
「ミアル……俺を見ろ……っ!」
ジュンが呼びかけても、ミアルはただ泣き続けている。その姿に、ジュンの怒りが爆発した。
「なぜ俺を見ない!?」
刀を振るうジュンの手に、隙が生まれた。その一瞬を、フェイリンは見逃さなかった。
フェイリンの刀が、閃光を走らせた瞬間――ジュンの肩口から斜めに、紅いしぶきが噴き上がった。
だがその直後、ジュンは倒れかけた勢いのまま、軸足をきしませて体をひねった。素早く、フェイリンの腹へ強烈な蹴りを叩き込む。
フェイリンの体が後方に飛ばされ、ジュンはそのまま地面に倒れ込んだ。
血のはねる音にミアルは、反応した。顔を上げ、倒れたジュンを見て、反射的に走り出していた。
ミアルは、どこからそんな力が湧いたのか分からぬまま、ひたすらジュンへ突進していた。
フェイリンは腹を抑えたまま、ジュンにとどめを刺そうとしていた。刃先を持ち上げ、まっすぐに狙いを定める。