小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第58話 同調するためらい(2/6)
その瞬間――「やめてっ!!」とミアルの叫び声が、空気を裂いた。
フェイリンの刀が、空中で止まった。
倒れたジュンの上へ、ミアルが覆いかぶさった。ミアルは全身で、彼を守ろうとしていた。
そんなミアルを、ジュンは信じられない思いで見つめていた。
フェイリンの目に、ミアルの涙が飛び込んでくる。
「殺さないで……お願い……殺さないで……」
ミアルは震えた声で、命懸けの懇願をした。
「お願い……お願いします――!」
ひざまずいて頭を下げるミアルの姿に、フェイリンは唇を噛んで顔をゆがませた。彼の持つ刀の切っ先が、震えている。
ミアルを押しのければ、ジュンを斬れる――だが、フェイリンにはどうしてもその一歩が踏み出せない。
自分の中に生まれた“ためらい”が、フェイリンは忌々しかった。
シャオレイはただ、異様な雰囲気に圧倒されていた。
場を沈黙が包み、空気が張り詰めた。
夕陽がすべてを赤く染めていた。
やがてフェイリンは、刀を地面へ突き刺した。足音も乱暴に、立ち去っていった。
シャオレイは動けないまま、フェイリンの背中を見送っていた。
(……ミアルがジュンを、助けた――)
その瞬間――「やめてっ!!」とミアルの叫び声が、空気を裂いた。
フェイリンの刀が、空中で止まった。
倒れたジュンの上へ、ミアルが覆いかぶさった。ミアルは全身で、彼を守ろうとしていた。
そんなミアルを、ジュンは信じられない思いで見つめていた。
フェイリンの目に、ミアルの涙が飛び込んでくる。
「殺さないで……お願い……殺さないで……」
ミアルは震えた声で、命懸けの懇願をした。
「お願い……お願いします――!」
ひざまずいて頭を下げるミアルの姿に、フェイリンは唇を噛んで顔をゆがませた。彼の持つ刀の切っ先が、震えている。
ミアルを押しのければ、ジュンを斬れる――だが、フェイリンにはどうしてもその一歩が踏み出せない。
自分の中に生まれた“ためらい”が、フェイリンは忌々しかった。
シャオレイはただ、異様な雰囲気に圧倒されていた。
場を沈黙が包み、空気が張り詰めた。
夕陽がすべてを赤く染めていた。
やがてフェイリンは、刀を地面へ突き刺した。足音も乱暴に、立ち去っていった。
シャオレイは動けないまま、フェイリンの背中を見送っていた。
(……ミアルがジュンを、助けた――)