小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第9話 敗北の口づけ(2/4)
シャオレイはしなやかにほほ笑み、フェイリンの首に腕を絡みつかせる。彼女の仕草も、距離の詰め方も、青楼仕込みだ。
フェイリンに、シャオレイの顔が迫る。
シャオレイの甘い香りが、ふわりとフェイリンの鼻をくすぐった。次の瞬間、シャオレイの熱を持った唇がフェイリンへそっと触れた。
「……っ」
それから、フェイリンが息をのむ間もなく、ゆっくりとシャオレイの唇が押し付けられた。
やがて、シャオレイがふっと身を引いた。それが、彼女にとっての終わりの合図だった。
ふと、フェイリンの視線がシャオレイの首すじの紅い痕に吸い寄せられた。
それをつけたのは、ゼフォン。――シャオレイが命がけで守りたい男だ。
『そんなことしてたらゼフォンが殺されるわ!』
さっきシャオレイにぶつけられた声がフェイリンによみがえったとたん、フェイリンは彼女の肩を押していた。
シャオレイは驚きで目を丸くして、華奢な体が長椅子に沈んだ。
それからフェイリンは、シャオレイの首すじの紅い痕に口づけを重ねた。
「あ……っ」
シャオレイから、思わず息が漏れる。
フェイリンは、ゼフォンへの嫉妬が熱に絡んで暴走していた。ただの痕で満たされるものじゃないと分かっていても、つけずにはいられなかった。
そのときだった。
「姫様……?お取込み中のところ、申し訳ありません。
”七夕の宴”の出席者名簿が届きましたので、お知らせいたします」
ミアルの声に、フェイリンは我に返った。
琴房の扉の外にいるミアルと、シャオレイがしばらく会話をしている。
だが、フェイリンの耳には何も入ってこなかった。
(なんで俺はこんなことを――?)
シャオレイはしなやかにほほ笑み、フェイリンの首に腕を絡みつかせる。彼女の仕草も、距離の詰め方も、青楼仕込みだ。
フェイリンに、シャオレイの顔が迫る。
シャオレイの甘い香りが、ふわりとフェイリンの鼻をくすぐった。次の瞬間、シャオレイの熱を持った唇がフェイリンへそっと触れた。
「……っ」
それから、フェイリンが息をのむ間もなく、ゆっくりとシャオレイの唇が押し付けられた。
やがて、シャオレイがふっと身を引いた。それが、彼女にとっての終わりの合図だった。
ふと、フェイリンの視線がシャオレイの首すじの紅い痕に吸い寄せられた。
それをつけたのは、ゼフォン。――シャオレイが命がけで守りたい男だ。
『そんなことしてたらゼフォンが殺されるわ!』
さっきシャオレイにぶつけられた声がフェイリンによみがえったとたん、フェイリンは彼女の肩を押していた。
シャオレイは驚きで目を丸くして、華奢な体が長椅子に沈んだ。
それからフェイリンは、シャオレイの首すじの紅い痕に口づけを重ねた。
「あ……っ」
シャオレイから、思わず息が漏れる。
フェイリンは、ゼフォンへの嫉妬が熱に絡んで暴走していた。ただの痕で満たされるものじゃないと分かっていても、つけずにはいられなかった。
そのときだった。
「姫様……?お取込み中のところ、申し訳ありません。
”七夕の宴”の出席者名簿が届きましたので、お知らせいたします」
ミアルの声に、フェイリンは我に返った。
琴房の扉の外にいるミアルと、シャオレイがしばらく会話をしている。
だが、フェイリンの耳には何も入ってこなかった。
(なんで俺はこんなことを――?)