小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第12話 計略は毒の香り(4/6)
◆
ミアルは、知り合いのロウ侍医を呼んだ。
ロウ侍医は、茶碗に残った薬湯を慎重に調べ始めた。においを嗅ぎ、銀針をひたす。
「命にかかわる毒ではありません。
――ですが、七夕の宴には差し障りが出るかと。
喉がしびれて、歌どころではないでしょう」
その言葉に、シャオレイは思わず息をのんだ。
(宴の場で恥をかかせるつもり……?)
だが、すぐに冷静さを取り戻し、気丈に振る舞う。
「ミアルがとっさに盆を落としてくれて助かったわ」
軽い毒ではあるが、シャオレイには身震いが走った。
(前世では、毒で殺された……)
今でも思い出す、焼けつくような喉の痛みと、血の味――
シャオレイは、二度と経験したくなかった。
(前世の自分なら、疑いもせずに口にしていたわね。
そもそも前世では、自作の歌を披露しなかったから、こんなことは起きなかったけど。
――今世じゃ少しずつ運命がズレてきてるわね。
用心しなくちゃ)
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ミアルは、知り合いのロウ侍医を呼んだ。
ロウ侍医は、茶碗に残った薬湯を慎重に調べ始めた。においを嗅ぎ、銀針をひたす。
「命にかかわる毒ではありません。
――ですが、七夕の宴には差し障りが出るかと。
喉がしびれて、歌どころではないでしょう」
その言葉に、シャオレイは思わず息をのんだ。
(宴の場で恥をかかせるつもり……?)
だが、すぐに冷静さを取り戻し、気丈に振る舞う。
「ミアルがとっさに盆を落としてくれて助かったわ」
軽い毒ではあるが、シャオレイには身震いが走った。
(前世では、毒で殺された……)
今でも思い出す、焼けつくような喉の痛みと、血の味――
シャオレイは、二度と経験したくなかった。
(前世の自分なら、疑いもせずに口にしていたわね。
そもそも前世では、自作の歌を披露しなかったから、こんなことは起きなかったけど。
――今世じゃ少しずつ運命がズレてきてるわね。
用心しなくちゃ)