小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第13話 羽の休まる場所(6/6)
「あなた、死ぬわよ。
一太刀も浴びせられず、皇后の側近たちに返り討ちにあうわ」
フェイリンはシャオレイの唐突な言葉に特に驚くことなく、彼女を見つめた。
「それは予言か?」
「そうよ」
「俺に嘘は通用しない」
フェイリンの口調は穏やかだったが、確かな追及の色を帯びていた。
「……止めたいのよ。無謀な計画を」
「なぜだ?」
「それは……」
シャオレイはハッとして考え込んだ。
(フェイリンの生死は、ゼフォンとは無関係よ。
――だからと言って、フェイリンが死に向かうのを、静観するなんてできない)
「死んでほしくないわ。
……大事な仲間だから」
シャオレイの言葉に、フェイリンの瞳が一瞬揺らぐ。
シャオレイが嘘をついていないことは、すぐにフェイリンは分かった。彼女は本心から、フェイリンの命を案じている。
そのことは、フェイリンには嬉しかったが――
(仲間……か)
フェイリンは胸の奥に広がった落胆の意味も分からないまま、それを押し込めた。
それから、指先でシャオレイの頬を撫でる。
かすかに震えるシャオレイのぬくもりを覚えておきたい――そんな考えが、ふとフェイリンの胸をよぎる。
(シャオレイに会えるのは、きっとこれが最後だ)
フェイリンはシャオレイに強がってはいたが、無事に逃げられる保証はなかった。
(協力者の情報では、宴の警備は例年通りだ。
だが、精鋭を揃えているはず。
包囲網を抜けることは困難だろう……)
フェイリンはシャオレイに唇を重ねようとして、一瞬止めた。
(これで終わりにする……未練を残さぬように。
俺は一族の仇を討てれば、それでいい)
フェイリンはシャオレイの額の小鳥に、そっと口づけをした。
「あなた、死ぬわよ。
一太刀も浴びせられず、皇后の側近たちに返り討ちにあうわ」
フェイリンはシャオレイの唐突な言葉に特に驚くことなく、彼女を見つめた。
「それは予言か?」
「そうよ」
「俺に嘘は通用しない」
フェイリンの口調は穏やかだったが、確かな追及の色を帯びていた。
「……止めたいのよ。無謀な計画を」
「なぜだ?」
「それは……」
シャオレイはハッとして考え込んだ。
(フェイリンの生死は、ゼフォンとは無関係よ。
――だからと言って、フェイリンが死に向かうのを、静観するなんてできない)
「死んでほしくないわ。
……大事な仲間だから」
シャオレイの言葉に、フェイリンの瞳が一瞬揺らぐ。
シャオレイが嘘をついていないことは、すぐにフェイリンは分かった。彼女は本心から、フェイリンの命を案じている。
そのことは、フェイリンには嬉しかったが――
(仲間……か)
フェイリンは胸の奥に広がった落胆の意味も分からないまま、それを押し込めた。
それから、指先でシャオレイの頬を撫でる。
かすかに震えるシャオレイのぬくもりを覚えておきたい――そんな考えが、ふとフェイリンの胸をよぎる。
(シャオレイに会えるのは、きっとこれが最後だ)
フェイリンはシャオレイに強がってはいたが、無事に逃げられる保証はなかった。
(協力者の情報では、宴の警備は例年通りだ。
だが、精鋭を揃えているはず。
包囲網を抜けることは困難だろう……)
フェイリンはシャオレイに唇を重ねようとして、一瞬止めた。
(これで終わりにする……未練を残さぬように。
俺は一族の仇を討てれば、それでいい)
フェイリンはシャオレイの額の小鳥に、そっと口づけをした。