小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第15話 苦渋の決断(4/5)
◆
シャオレイたちが到着した宮廷の東門には、すでに禁軍の兵たちが集まっていた。
フェイリンはシャオレイの喉元に刃を押し当てたまま、見張りの兵に見せつけた。
「どけ……」
その低い声が、冷たく闇夜に響く。
鏑矢《かぶらや※》を放とうとした弓兵《きゅうへい》の一人へ、フェイリンは素早く飛刀《ひとう※※》を放った。 [※射ると音を発する矢] [※※投げナイフ]
弓兵は倒れるが、矢はすでに天高く舞い上がり、刺客の居場所を告げる音を鳴らしていた。
別の兵が、フェイリンへ槍を振りかざしてきた。
フェイリンは、瞬時にシャオレイの口元を押さえていた左手を離し、シャオレイの肩を抱きかかえた。
シャオレイの目の前で光が閃いた途端、フェイリンの刃は槍の切っ先を弾き、返す刀で兵を斬った。
シャオレイが呼吸をする間に、フェイリンは目の前の敵を一切の躊躇なく斬り捨てる。
いつのまにか、門前にいた兵は皆、地面に崩れ落ちていた。
フェイリンはシャオレイをとらえたまま門扉を押したが、頑丈で分厚い扉はビクともしない。
フェイリンが門扉を背にすると、次々に集まった兵が槍や刀を構えて、フェイリンたちを取り囲む。
だが、寵姫――シャオレイが人質になっているので、誰も突撃できなかった。
そのとき、シャオレイたちの横から、矢が音を切り裂いて飛んできた。
シャオレイの目で捉える間もなく、フェイリンが刀を振るった。真っ二つに割れた矢が、音もなく地面に落ちる。
シャオレイは、フェイリンの激しい鼓動を背中で感じていた。そして、彼の荒くて熱い息遣いが、耳元をかすめる。
シャオレイが彼の顔を見上げると、揺れる松明の炎が、その切れ長の瞳を照らしていた。
フェイリンの、刃の鋭さ。
息遣い。
流れる汗。
今まで見たことのないフェイリンの姿に、シャオレイの背すじがゾクリと震えた。
恐怖ではなく、興奮だった。
(こんなときに何考えてるのよ、私。
おかしくなったのかしら……?)
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シャオレイたちが到着した宮廷の東門には、すでに禁軍の兵たちが集まっていた。
フェイリンはシャオレイの喉元に刃を押し当てたまま、見張りの兵に見せつけた。
「どけ……」
その低い声が、冷たく闇夜に響く。
鏑矢《かぶらや※》を放とうとした弓兵《きゅうへい》の一人へ、フェイリンは素早く飛刀《ひとう※※》を放った。 [※射ると音を発する矢] [※※投げナイフ]
弓兵は倒れるが、矢はすでに天高く舞い上がり、刺客の居場所を告げる音を鳴らしていた。
別の兵が、フェイリンへ槍を振りかざしてきた。
フェイリンは、瞬時にシャオレイの口元を押さえていた左手を離し、シャオレイの肩を抱きかかえた。
シャオレイの目の前で光が閃いた途端、フェイリンの刃は槍の切っ先を弾き、返す刀で兵を斬った。
シャオレイが呼吸をする間に、フェイリンは目の前の敵を一切の躊躇なく斬り捨てる。
いつのまにか、門前にいた兵は皆、地面に崩れ落ちていた。
フェイリンはシャオレイをとらえたまま門扉を押したが、頑丈で分厚い扉はビクともしない。
フェイリンが門扉を背にすると、次々に集まった兵が槍や刀を構えて、フェイリンたちを取り囲む。
だが、寵姫――シャオレイが人質になっているので、誰も突撃できなかった。
そのとき、シャオレイたちの横から、矢が音を切り裂いて飛んできた。
シャオレイの目で捉える間もなく、フェイリンが刀を振るった。真っ二つに割れた矢が、音もなく地面に落ちる。
シャオレイは、フェイリンの激しい鼓動を背中で感じていた。そして、彼の荒くて熱い息遣いが、耳元をかすめる。
シャオレイが彼の顔を見上げると、揺れる松明の炎が、その切れ長の瞳を照らしていた。
フェイリンの、刃の鋭さ。
息遣い。
流れる汗。
今まで見たことのないフェイリンの姿に、シャオレイの背すじがゾクリと震えた。
恐怖ではなく、興奮だった。
(こんなときに何考えてるのよ、私。
おかしくなったのかしら……?)