小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第16話 ずるさへの滑落(4/5)
シャオレイは、焦っていた。
(唯一優位性のある”予言”でしくじるなんて……。
今回は無事に逃げ出せたけど、こんなんじゃ役立たずだわ。
いつフェイリンから協力を打ち切られても、おかしくない)
シャオレイは、フェイリンをそっと見た。――彼に気づかれないよう目線を上げずに、腰のあたりを一瞬だけ。
そこには、フェイリンの髪と同じ色の佩玉が、鈍く光っていた。
(フェイリンは私からの”対価”をあまり受け取ってくれない。
でも情欲はあるのよね。
……それならどうして抱いてくれないの?
男ってそういうものでしょう……?
――不能……?いや、それはないわね。
だって私が狩ったときに”反応”してたもの)
シャオレイは、フェイリンとの長椅子での口づけを思い出した。シャオレイがフェイリンを脚で絡め取ったときに、彼の腰の熱がはっきり伝わっていた。
(フェイリンは私を抱いてくれない上に、”媚びるな”と言う……。
お金で動くとも思えないし、どうやって彼の心をつなぎ止めたらいいの?
フェイリンみたいなお客はいなかったもの……難しいわ)
じわじわと、不安がシャオレイを包んでいく。
(彼に協力してもらえなかったら、私ひとりで――ミアルもいるけど――どうやってラン家に立ち向かえばいいの?
ラン家の頭脳の皇后さえ消せれば、瓦解するはず……いっそ捨て身で皇后に斬り込む?
いえだめね、皇后は武術に長けてる。
男だったら将軍になってたって、噂されてるくらいだもの。
私が無駄死にするだけじゃなくて、ゼフォンにも累が及ぶ)
シャオレイは無意識に、ため息をついた。フェイリンがちらりと見たが、彼女は気づかなかった。
(私は青楼で生き抜いてきたと思ったけど、芸を仕込まれたし、食べ物の心配はせずに済んでいた。
女将さんが目を光らせていたから、身の危険はなかった。
しょせん、青い鳥籠から金の鳥籠に移った鳥なのよ……私は)
シャオレイは、焦っていた。
(唯一優位性のある”予言”でしくじるなんて……。
今回は無事に逃げ出せたけど、こんなんじゃ役立たずだわ。
いつフェイリンから協力を打ち切られても、おかしくない)
シャオレイは、フェイリンをそっと見た。――彼に気づかれないよう目線を上げずに、腰のあたりを一瞬だけ。
そこには、フェイリンの髪と同じ色の佩玉が、鈍く光っていた。
(フェイリンは私からの”対価”をあまり受け取ってくれない。
でも情欲はあるのよね。
……それならどうして抱いてくれないの?
男ってそういうものでしょう……?
――不能……?いや、それはないわね。
だって私が狩ったときに”反応”してたもの)
シャオレイは、フェイリンとの長椅子での口づけを思い出した。シャオレイがフェイリンを脚で絡め取ったときに、彼の腰の熱がはっきり伝わっていた。
(フェイリンは私を抱いてくれない上に、”媚びるな”と言う……。
お金で動くとも思えないし、どうやって彼の心をつなぎ止めたらいいの?
フェイリンみたいなお客はいなかったもの……難しいわ)
じわじわと、不安がシャオレイを包んでいく。
(彼に協力してもらえなかったら、私ひとりで――ミアルもいるけど――どうやってラン家に立ち向かえばいいの?
ラン家の頭脳の皇后さえ消せれば、瓦解するはず……いっそ捨て身で皇后に斬り込む?
いえだめね、皇后は武術に長けてる。
男だったら将軍になってたって、噂されてるくらいだもの。
私が無駄死にするだけじゃなくて、ゼフォンにも累が及ぶ)
シャオレイは無意識に、ため息をついた。フェイリンがちらりと見たが、彼女は気づかなかった。
(私は青楼で生き抜いてきたと思ったけど、芸を仕込まれたし、食べ物の心配はせずに済んでいた。
女将さんが目を光らせていたから、身の危険はなかった。
しょせん、青い鳥籠から金の鳥籠に移った鳥なのよ……私は)