小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第17話 義兄妹の契《ちぎ》り(4/5)
シャオレイは、フェイリンから渡された半分残った盃を見ながら、つぶやいた。
「冗談だったのに……」
フェイリンは、黙って待っている。
真剣な彼に根負けして、シャオレイは酒を一気に飲み干した。
「これで、俺とそなたは義兄妹《きょうだい》だ。俺を兄と呼べ」
フェイリンの言葉に、シャオレイは目を瞬かせた。
「私が義妹《いもうと》なの?」
「さっき俺を兄貴と呼んだだろ?
……そなた、いくつだ?」
「22歳よ」
「なら、俺のほうが年上だ。
――そなたは我が義妹だ」
フェイリンはそう言うと、シャオレイを抱きしめた。そして、自分に言い聞かせた。
(これは、親愛の情だ)
シャオレイには疑問が湧いていた。
(義兄《あに》って、義妹を抱きしめるものなのかしら……?)
不意にシャレオイへ、鈍い痛みが襲った。
「……どうした?」
「昨日の騒ぎで、ちょっと背中を打ったみたい。
大したことはないわ」
「見せろ」
「えっ?」
「脱げ」
そう言い残して、フェイリンは小屋へ薬を取りに行った。
シャオレイは衣を脱いでずらした。そして石に腰をかけ、頬杖をついて考え込む。
(義兄妹ね……。
それなら私とは肉体関係にならないってこと?
協力してくれるなら構わないけれど、体を餌にできないんじゃ、彼の恋心を煽るのは難しいわ……)
やがて、シャオレイの元へ、フェイリンが薬を持って戻ってきた。
その瞬間、フェイリンの目にまっすぐ飛び込んできたのは、陽を受けて輝く、シャオレイの白い肌だった。それから、背中の青いアザ、産毛の生えたうなじ。
シャオレイは無防備に、ただそこに座っていた。青楼出身の彼女には、男に肌を見られることなど何でもなかった。
だが、フェイリンにとっては決してそうではなかった。
フェイリンは静かに息をついて、シャオレイの後ろに膝をついた。
シャオレイがちらりと、フェイリンを見た。
(もう欲情しなくなったのかしら?
それとも義兄の鎧を着てるだけ?)
シャオレイは、フェイリンから渡された半分残った盃を見ながら、つぶやいた。
「冗談だったのに……」
フェイリンは、黙って待っている。
真剣な彼に根負けして、シャオレイは酒を一気に飲み干した。
「これで、俺とそなたは義兄妹《きょうだい》だ。俺を兄と呼べ」
フェイリンの言葉に、シャオレイは目を瞬かせた。
「私が義妹《いもうと》なの?」
「さっき俺を兄貴と呼んだだろ?
……そなた、いくつだ?」
「22歳よ」
「なら、俺のほうが年上だ。
――そなたは我が義妹だ」
フェイリンはそう言うと、シャオレイを抱きしめた。そして、自分に言い聞かせた。
(これは、親愛の情だ)
シャオレイには疑問が湧いていた。
(義兄《あに》って、義妹を抱きしめるものなのかしら……?)
不意にシャレオイへ、鈍い痛みが襲った。
「……どうした?」
「昨日の騒ぎで、ちょっと背中を打ったみたい。
大したことはないわ」
「見せろ」
「えっ?」
「脱げ」
そう言い残して、フェイリンは小屋へ薬を取りに行った。
シャオレイは衣を脱いでずらした。そして石に腰をかけ、頬杖をついて考え込む。
(義兄妹ね……。
それなら私とは肉体関係にならないってこと?
協力してくれるなら構わないけれど、体を餌にできないんじゃ、彼の恋心を煽るのは難しいわ……)
やがて、シャオレイの元へ、フェイリンが薬を持って戻ってきた。
その瞬間、フェイリンの目にまっすぐ飛び込んできたのは、陽を受けて輝く、シャオレイの白い肌だった。それから、背中の青いアザ、産毛の生えたうなじ。
シャオレイは無防備に、ただそこに座っていた。青楼出身の彼女には、男に肌を見られることなど何でもなかった。
だが、フェイリンにとっては決してそうではなかった。
フェイリンは静かに息をついて、シャオレイの後ろに膝をついた。
シャオレイがちらりと、フェイリンを見た。
(もう欲情しなくなったのかしら?
それとも義兄の鎧を着てるだけ?)