小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第18話 義兄《あに》としての務め(3/3)
シャオレイは地面をしばらく見つめていた。
そこに突き刺さっているのは、2本の飛刀。
シャオレイはあたりを見回すが、フェイリンの姿はどこにもない。
(フェイリンったら、ちゃんとついてきてくれたのね。
感情は読めないけど、不器用な優しさは伝わったわ。
でも――)
シャオレイは吹き出しかけた口元を手で覆って、フェイリンがいるはずのほうへ背を向けた。
姿さえ見せずに、ただ飛刀を飛ばして女を守る――そんな男をシャオレイは他に知らなかった。
村の中へ進むシャオレイの肩は、かすかに震えていた。
「……?」
林の中の木の上にいたフェイリンは、シャオレイを不思議そうに見つめていた。
不意にシャオレイが振り返った。彼女の目尻は下がり、白い歯がちらりとのぞいていた。
シャオレイは、フェイリンの恋心へほほ笑みを投げてやろうと思っていたのに、彼のおかしさに勝てなかった。
フェイリンは息をのんだ。
以前、シャオレイに暴れ猫を用意してやったときと同じ笑顔――それが今また現れていた。
やがて、シャオレイは名残惜しそうにフェイリンへ視線を残しながら、ゆっくりと前を向いていった。そして、村人の女性に助けを求めて一緒に村の奥へ消えた。
シャオレイの姿が見えなくなると、ようやくフェイリンは我に返った。
(また、笑われた。
何がおかしいんだ……?
女の心は分からん)
だが、フェイリンは悪い気はしなかった。
シャオレイは地面をしばらく見つめていた。
そこに突き刺さっているのは、2本の飛刀。
シャオレイはあたりを見回すが、フェイリンの姿はどこにもない。
(フェイリンったら、ちゃんとついてきてくれたのね。
感情は読めないけど、不器用な優しさは伝わったわ。
でも――)
シャオレイは吹き出しかけた口元を手で覆って、フェイリンがいるはずのほうへ背を向けた。
姿さえ見せずに、ただ飛刀を飛ばして女を守る――そんな男をシャオレイは他に知らなかった。
村の中へ進むシャオレイの肩は、かすかに震えていた。
「……?」
林の中の木の上にいたフェイリンは、シャオレイを不思議そうに見つめていた。
不意にシャオレイが振り返った。彼女の目尻は下がり、白い歯がちらりとのぞいていた。
シャオレイは、フェイリンの恋心へほほ笑みを投げてやろうと思っていたのに、彼のおかしさに勝てなかった。
フェイリンは息をのんだ。
以前、シャオレイに暴れ猫を用意してやったときと同じ笑顔――それが今また現れていた。
やがて、シャオレイは名残惜しそうにフェイリンへ視線を残しながら、ゆっくりと前を向いていった。そして、村人の女性に助けを求めて一緒に村の奥へ消えた。
シャオレイの姿が見えなくなると、ようやくフェイリンは我に返った。
(また、笑われた。
何がおかしいんだ……?
女の心は分からん)
だが、フェイリンは悪い気はしなかった。