小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第19話 溺愛の裏の疑い(3/5)
◆
シャオレイとゼフォンの甘い再会の一部始終を、もうひとり見ていた者がいた。それは、フェイリンだった。
フェイリンはシャオレイの護衛に成りすまし、ずっと付き従っていたのだ。そして、シャオレイの義兄《あに》として、ゼフォンを見定めていた。
(貴様は吐き気がするほどの甘い雰囲気を醸し出しているが……。
それが見せかけでは無いと、なぜ言える?
事情聴取で、シャオレイを信じきれるか?
疑いを抱けば、平気で突き放すのではないか?
思い上がるな。
貴様は俺の義妹《いもうと》を預かってる、ただの他人にすぎない)
シャオレイを愛し、ゼフォンに憤るのは、自分が義兄だからだ――フェイリンは、そう信じ込んでいた。
かつて、シャオレがゼフォンへ求愛の歌を送ったのを盗み聞きしていたときに、猛烈な嫉妬が湧いたこともあった。
(ああ……そんなこともあったな。
だが、今はもうない。微塵もな)
フェイリンは今、義兄の仮面をかぶり、男としての本音を踏みつぶした。
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シャオレイとゼフォンの甘い再会の一部始終を、もうひとり見ていた者がいた。それは、フェイリンだった。
フェイリンはシャオレイの護衛に成りすまし、ずっと付き従っていたのだ。そして、シャオレイの義兄《あに》として、ゼフォンを見定めていた。
(貴様は吐き気がするほどの甘い雰囲気を醸し出しているが……。
それが見せかけでは無いと、なぜ言える?
事情聴取で、シャオレイを信じきれるか?
疑いを抱けば、平気で突き放すのではないか?
思い上がるな。
貴様は俺の義妹《いもうと》を預かってる、ただの他人にすぎない)
シャオレイを愛し、ゼフォンに憤るのは、自分が義兄だからだ――フェイリンは、そう信じ込んでいた。
かつて、シャオレがゼフォンへ求愛の歌を送ったのを盗み聞きしていたときに、猛烈な嫉妬が湧いたこともあった。
(ああ……そんなこともあったな。
だが、今はもうない。微塵もな)
フェイリンは今、義兄の仮面をかぶり、男としての本音を踏みつぶした。