小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第20話 思い出の蜜月(3/4)
シャオレイとゼフォンは、上階にある彼女の部屋へ向かった。その扉が開けられると、梅のほのかな香りがゼフォンの鼻をくすぐった。
香炉が、部屋の隅で静かに煙を上げている。
水墨で描かれた、山河を飛ぶ鶴の掛け軸が壁を飾っていた。
鏡台の前には螺鈿細工《らでんざいく※》の箱が並んでいる。 [※貝殻を薄く切ってはめ込み、模様にしたもの]
油灯のあかりが、かすかに揺れる薄い絹の帳《とばり》を照らしていた。
そこは、客をもてなすだけではなく、女として暮らす空間として、整えられていた。
「ほう……そなたは空間すらまばゆいのか……」
ゼフォンに言われて、シャオレイはほほ笑んだ。
(部屋を褒める人は初めてだわ。みんなさっさと寝台に向かうのに……)
風に千切れた雲が、月を覆っていた。
帳の中で、シャオレイはゼフォンに抱かれていた。
ゼフォンの指も唇も、シャオレイが戸惑うほど、優しい。耳元でささやかれるゼフォンの声に、シャオレイは体の芯までとろけそうだった。ゼフォンへ奉仕をするのも忘れて、何度も果てていた。
(どうしよう……こんなんじゃ妓女失格)
シャオレイとゼフォンは、上階にある彼女の部屋へ向かった。その扉が開けられると、梅のほのかな香りがゼフォンの鼻をくすぐった。
香炉が、部屋の隅で静かに煙を上げている。
水墨で描かれた、山河を飛ぶ鶴の掛け軸が壁を飾っていた。
鏡台の前には螺鈿細工《らでんざいく※》の箱が並んでいる。 [※貝殻を薄く切ってはめ込み、模様にしたもの]
油灯のあかりが、かすかに揺れる薄い絹の帳《とばり》を照らしていた。
そこは、客をもてなすだけではなく、女として暮らす空間として、整えられていた。
「ほう……そなたは空間すらまばゆいのか……」
ゼフォンに言われて、シャオレイはほほ笑んだ。
(部屋を褒める人は初めてだわ。みんなさっさと寝台に向かうのに……)
風に千切れた雲が、月を覆っていた。
帳の中で、シャオレイはゼフォンに抱かれていた。
ゼフォンの指も唇も、シャオレイが戸惑うほど、優しい。耳元でささやかれるゼフォンの声に、シャオレイは体の芯までとろけそうだった。ゼフォンへ奉仕をするのも忘れて、何度も果てていた。
(どうしよう……こんなんじゃ妓女失格)